県は12月27日、介護保険の見直しの中導入される「新予防給付」の考え方を具体化する「シルバーリハビリ体操指導士」養成事業に、本格的に乗り出す方針を明らかにしました。
 高齢者が無理なく手や足、肩などの関節や筋肉を動かすことができる「いきいきヘルス体操」の普及などを通じ、介護予防やリハビリの知識を広め、家庭レベルでも実践できるようにするのが目的です。
 これから定年を迎える団塊の世代を中心に、60歳以上の県民を対象に、10年間で約1万人のシルバーリハビリ体操指導士の養成を目指します。
 具体的には1級から3級までの段階に分かれた指導士を養成します。2005年度は、水戸市の県健康科学センターで、120人程度の指導士(3級)を養成するします。一週間程度の集中講座を開き、解剖生理学や高齢者保健福祉制度の講義、体操の実習などを行うことにしています。
 この体操指導士養成は、すでに利根町の住民を対象にしたモデル事業として今年度から行われており、56〜74歳の男女30人が、三級指導士養成のための講義を計35時間受講しています。
 県は当面、各地域で普及活動に取り組む2、3級を養成し、さらに試験により1級を認定する方針です。
 この計画を推進しているのは、県立医療大学学長大田仁史先生。このブログでも、井手よしひろ県議と大田先生との意見交換の模様を伝えていますが、この構想がいよいよ具体化することになりました。
<リンク>介護予防について医療大学付属病院長からヒアリング