2003年度に県内で排出されたダイオキシン類の総量は1997年度に比べ91〜92%削減されたことが、県の調査で判明しました。
 県は1998年3月に「県ダイオキシン類対策指針」を策定し、この中で2005年度中に97年度比88%削減を目標として設定しました。2002年12月までに廃棄物焼却施設の構造基準やダイオキシン排出基準などの規制が強化され、ダイオキシンの排出量が基準を超えた焼却施設の使用が禁止されました。また、県民や事業者のダイオキシン排出削減に対する意識も高まり、目標値を2年前倒しで達成しました。
 2003年度の総排出量は12.2〜15.8グラムで、97年度の179グラムに比べ91〜92%削減されました。特に97年度段階で全体の半分以上を占めていた一般廃棄物焼却炉からの排出量が約50分の1に減少する一方、鉄鋼やアルミ合金などの製造工場からの排出量は3分の1への減少にとどまりました。
(写真は、老朽化して廃止された城取清掃工場と最新のクリーンプラザ龍)