2005年度茨城県日中友好協会の定期総会が、水戸市内で開催され、来賓として主席しました。中国国内での反日デモの激化など日中友好の流れに悪影響を及ぼす事態の発生の中での開催であり、各方面から注目を浴びておりました。
 会長である橋本昌県知事は、冒頭のあいさつで「中国国内での反日デモ、それに伴って大使館、総領事館などの日本の外交施設や日系の企業などに投石などが行われたことは、誠に遺憾の極みであります。こうした、日中の厳しい状況の時こそ、県日中友好協会を中心とする地道な民間交流による、相互理解の促進が大切です」(発言主旨)と、述べました。
 また総会では、「日中両国の間にいわゆる『政冷経熱』現象があることは正常なものではなく、双方の利益に合致しません。過去を直視し歴史を正しく認識することは、依然として日中関係を発展させる重要な基礎であります。日中双方が両国政府間で取り交わした「日中共同声明」、「日中平和友好条約」、「日中共同宣言」の諸原則を厳守し、歴史を鑑とし未来に向かう精神にのっとって、両国および国民間に存在する問題、意見の違い、争いは、友好的な話し合いを通じて適切に解決すべきであります」との「平和と善隣友好に関するアピール」を再確認しました。
 総会では、2004年度の事業報告、収支決算、05年度事業計画、収支予算、役員改正などを原案どおり採択し、閉会しました。