2010年08月

旧県庁舎の4階部分は耐震強度不足

参考写真 茨城県三の丸庁舎(旧県庁舎)については、平成21年3月に、水戸市より現在使用していない4階部分に市役所機能の一部を移転したいとの要望がありました。
 このため、茨城県は三の丸庁舎全体について耐震三次診断要を行ってきました。
 この結果、Is値(構造耐震指標)が地階から地上4階において0.6を下回り、庁舎全体として耐震補強が必要と評価されました。特に、4階部は0.04〜0.16とIs値が低く、耐震壁や耐震ブレース(筋交い)による補強効果が得られないため、撤去せざるを得ない、との結論を得ました。
 県の管財課は、現在使用している地下1階から地上3階については、当面現状での使用を継続し、耐震改修については、三の丸庁舎のあり方も含めて、今後、検討していきたいとしています。
三の丸庁舎は1930(昭和5)年に建設され、4階部分は昭和54年に増築されました。県庁が水戸市笠松に移転された後、地下1〜地上3階はパスポートセンターなどの県関係5機関とNHKなど民間14団体が入居しています。
 未改修の4階は入居者がなく、映画などの撮影に利活用されていました。
 水戸市は昨年3月、4階への市役所一部機能の移転について県に協議入りを提案しました。耐震診断の結果を受けて、水戸市の加藤浩一市長は「耐震診断により、三の丸庁舎4階への市役所一部機能移転は困難であることが明らかになった。しかし中心市街地のにぎわい創出のためにも、引き続き県と協議を進めていきたい」との談話を発表しました。
○三の丸庁舎の三次元耐震診断の結果
地下1階から地上3階 Is値0.35から0.88
地上4階(増築部分) Is値0.04から0.16
耐震三次診断で示された耐震補強の方針
(1)4階は増築部分であり、構造上、耐震壁や耐震ブレース(筋交い)による補強効果が得られないため、撤去することが望ましい。
(2)地下1階から地上3階の部分については、耐震壁の新設、既存壁の増し打ち等の補強を行う必要がある。

2010年8月9日(月) くもり時々雨

JR常陸多賀駅で県議会報告

日立市議との意見交換・要望聴取(留・久慈地区)

日立市議との意見交換・要望聴取(小木津・日高地区)

助川家通夜に参列

「あなたとともに多くを耐え、その真価を示した人々を忘れてはならない」
(スイスの哲学者ヒルティのことば:前田護郎・杉山好訳)

歩数【2000】歩・移動距離【70】km

進まぬ“地籍調査”、国の積極的な支援が不可欠

 人間と同じように、土地にも戸籍があります。それが地籍です。地籍を確定するために必要な作業が「地籍調査」です。
 しかし、この地籍調査を実施済みの土地は、まだ半分にとどまっています。地籍が未整備なため、所有者間の紛争や、まちづくり、災害復旧の遅れなど、国民生活にも大きな影響があります。土地という限りある資源を、効率かつ有効に活用するために、地籍調査の迅速な実施は重要な課題です。
太閤検地以来、手つかずの場所も
参考写真 地籍は所有者、地番、地目、面積、境界といった土地所有の基本情報から成り立っています。土地一筆(土地登記の単位)ごとに、これらを確定するため実施する調査や測量が地籍調査で、結果は地籍図と地籍簿にまとめられます。
 地籍調査は1951年に開始され、2007年度末で、要調査面積のうち、調査が終わったのは48%にとどまっています。特に1平方キロ当たりの人口密度が4000人以上の人口集中地区(20%)、山林、原野などの林地(41%)で遅れが目立ちます。都道府県ごとのバラツキも大きく、進ちょく率が最高の沖縄県99%に対し、最低の大阪府はわずか4%です。
 16世紀に、豊臣秀吉が行った「太閤検地」以後の実態が把握できていない土地も多くあると言われています。
 地籍は土地に関する行政活動、経済活動の最も基本的な情報ですので、地籍調査の未実施は、さまざまな非効率やムダを引き起こします。例えば、まちづくりです。道路や公園などの整備、市街地再開発事業のような面的開発では、土地の買収や交換が伴いますので、正確な地籍情報が欠かせません。東京の六本木ヒルズでは、約400筆あった境界の調査に4年間も費やされ、余分なコストがかかったと報告されています。
 災害復旧にも影響があります。地籍調査の未実施地域で、地震や土砂崩れなどの災害が起き、土地の形が変わったような場合、元の記録がないために境界確認などに時間をとられ、復旧が遅れることになるのです。阪神・淡路大震災では、地籍情報がないため、土地を担保にした住宅再建資金の借り入れができなかったという話もあります。
 ほかに地籍調査の目的として、固定資産課税の適正化や地理情報システム(GIS)への活用などがあります。さらに、森林管理の適正化も重要です。
 地籍調査は土地所有者にとっても利点があります。
 土地境界をめぐる紛争を未然に防いだり、土地取引や相続の円滑化、登記費用の節減などを通じて、個人資産の保全にも役立つことになります。
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2010年8月8日(日) 晴れ

県議会報告用ビデオの撮影

茨城空港を視察

青年との県政懇談会を開催

参考写真「われわれには威厳があった。なぜならわれわれは自分の運動が正しいことを知っていたからである」
(アメリカの公民権運動の大指導者キング博士のことば:クレイボーン・カーソン編、梶原寿訳『マーティン・ルーサー・キング自伝』日本基督教団出版局)

歩数【2000】歩・移動距離【147】km

農作業中の事故防止を

参考写真 7月1日、茨城県のドクターヘリが稼働。最初に出動したのは小美玉市内の農作業中に発生したトラクター転倒現場でした。
 日本における農作業中の死亡事故や傷害事故は驚くことに、国全体で、その実態をつかむための調査は行われていません。農作業死亡事故数は、農水省が人口動態調査から拾い出して集計しているというのが実態です。傷害事故に至っては調査対象ではなく、その全容はどこにも把握されていません。
 農作業には危険を伴うものが少なくありません。労災保険の加入が欠かせませんが、農業従事者の労災保険の加入状況は低く、加入率に地域間格差があるのも現実です。
 事故を未然に防ぐことはもちろんですが、万が一のときの補償も営農・生活の安定にはかかせません。加入率が伸びない理由には、制度そのものを知らない、入りたくても加入窓口がない、などの理由が挙げられています。
 これらの点を見ただけでも、農作業従事者の安全を守るための取り組みが、遅れていることが明らかです。
 データによれば、農作業事故による死亡者は、農水省が1971年に調査を開始して以降、毎年400人前後で減ることは無く、2008年までの38年間で1万4664人にも上っています。発表されている最新データ(平成20年に発生した農作業死亡事故の概要)を見ると、平成20年の死亡者は374人、65歳以上の高齢者の事故は296人となり、事故全体に占める割合は79%と高くなっています。
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2010年8月7日(土) 晴れ

県議会報告用ビデオ撮影

県ドクターヘリの運用状況を視察(水戸医療センター)

青年との県政懇談会を開催

参考写真
「すぐれた人間の大きな特徴は、不幸や苦しいでき事に対して不屈であることだ」
(ベートーベンのことば:津守健二訳)

歩数【2000】歩・移動距離【124】km

人とペットが共生できる社会づくりを

参考写真 ペットはかけがえのない家族の一員。ペット愛好家たちが増えるにつれペットブームも高まり、ペット産業も隆盛を誇っています。
 しかし、そのブームの陰で、日本で年間28万匹もの犬や猫が殺処分されています。ある者は「もう飽きたから」という理由で、ある者は「しつけができない」という理由で、捨てられ、動物愛護センターに持ち込まれたペットたちのほとんどが、次の飼い主を見つけてもらうことなく処分されています。
 今、こうしている間にも、1日約800匹の犬や猫が命を失っているのが現実です。
 茨城県の状況は、平成21年度の7391頭の犬・猫が処分されました。特に、犬の処分頭数は都道府県で最悪となっています。
熊本市の取り組み
 「かつては私たちに施設でも動物の殺処分を行っていました。炭酸ガスで窒息死する犬はおびえ、床をカタカタと掻いて死んでいくのです。手を合わせて見送りながら、『もうこんな姿は見たくない』と心から思いました」──熊本市動物愛護センターの松崎正吉所長の言葉です。
 動物を持ち込む住民を拒否することはできない、引き取った動物に次の飼い主を見つけてやることは非常に難しい。そのような理由で、全国の動物愛護センターは、実は動物を殺処分するための施設になっています。そのような現状を変え、動物を助けるための施設にしようという試みが熊本市で始まりました。行政施設に保護された犬・猫の90パーセント以上が殺処分されているという現実の中、熊本市の動物愛護センターは平成19年には77.7%の生存率を達成し、全国の注目を集めています。
職員の努力で命を守るセンターに
 熊本市動物愛護センターの目指すものは「殺処分される動物を限りなくゼロに近づけること」。そのために、まず持ち込まれる犬・猫を減らすことが重要です。犬・猫は安易に引き取らず、持ち込む人の話を十分に聞き、考え直してもらえないか見極めながら対応しています。
 また、引き取った犬は職員の方が愛情を持って世話をし、次の飼い主さんを見つけることができるよう、ホームページに写真付で公開します。
 迷い犬も保護した日時場所などとともに写真を公開し、飼い主の元に帰れるよう最大の努力を払っています。
 このような努力の甲斐あって、熊本市の平成20年度の犬の返還率は45.26%になっています。また、新しい飼い主にもらわれていった犬は205頭、猫は202頭になりました。
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2010年8月6日(金) 晴れ

潮流発電の現場調査(ノヴァエネルギー社鈴木社長を訪問)


「陰険な人間、それは思いやりがなく、冷酷で、人を傷つけて喜ぶ人間である」
(ドイツの哲学者カントのことば:高橋克也訳「人間学遺稿」、『カント全集15』所収、岩波書店)

歩数【1500】歩・移動距離【列車で移動】km

潮流発電のベンチャー企業“ノヴァエネルギー”を訪問


 8月6日、井手よしひろ県議は兵庫県淡路島を訪れ、潮の流れを利用した潮流発電を研究しているベンチャー企業「ノヴァエネルギー」社の鈴木清美社長から直接説明を聞くと供に、実証実験用発電機を実地調査しました。
 ノヴァエネルギー社は兵庫県三木市の本社を置き、現在、淡路島の岩屋港沖の明石海峡で、潮流による発電実験を断続的に行っています。
 海中に沈めた巨大なタービンを潮流によって回転させ、発電機を回す仕組みです。潮流を受けて回転するタービンは長さ6メートル、直径3メートル。螺旋状のプロペラ3枚を備え、海草やゴミなどの漂流物が絡まないよう流線型をした形状。その形から「マグロ形タービン」と名付けられています。このタービンは、船の舵のような清流装置で船の舷側に据え付けられています。実証実験は、無人実験船の両舷にタービン2基が据え付けられ、特殊なユニバーサルジョイントで回転が1台10キロワット発電装置に接続されています。
参考写真 明石海峡は潮の流れが速く、実験が行われている岩屋港沖50メートルの地点でも平均3ノットの潮流が見込め、20キロワットの発電が可能と鈴木社長は説明してくれました。
 環境省の環境省の地球温暖化対策技術開発の事業にも選ばれ、補助金を受けた実証実験も今後計画されています。
 日本での取り組みに先行して、2008年からは韓国海洋大学(釜山)の都徳煕(ト・トクヒ)教授と共同研究もスタートしています。2012年に韓国で開かれる「麗水(ヨス)万博」(テーマは「生きている海、息づく海岸」)に向けて、大規模な実証プラントを整備することも検討されています。
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2010年8月5日(木) 晴れ

県議会総務企画委員会県外調査(姫路市役所:企業誘致について)

県議会総務企画委員会県外調査(兵庫県立博物館)

県議会総務企画委員会県外調査(スプリング8)


「人生が私たちに要求するのは勇気である」「勇気とは、心をはずませるものなのである」
(文豪ギマランエス・ローザのことば:中川敏訳「大いなる奥地」、『筑摩世界文学大系83』所収、筑摩書房)

歩数【1000】歩・移動距離【バスで移動】km

世界最先端の研究施設「スプリング8」を2回目の視察

100805spring8a 井手よしひろ県議ら県議会総務企画委員会のメンバーは、兵庫県の大型放射光施設「スプリング8」を訪問しました。井手県議の同施設の視察は、2001年7月に続いて2回目となります。
 スプリング8は、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のこと。スプリング8では、この放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われています。
 今年度中には、X線自由電子レーザー(XFEL)施設の稼働も予定され、スプリング8は、名実ともに放射光・X線自由レーザーの世界最先端の研究施設になります。
 一行は、スプリング8を運営している財団法人高輝度光科学研究センターの白川理事長ら幹部役員から、説明を聴取。特に、産業利用など具体的な成果について詳しく説明を受けました。
 その後の質疑応答の中で、井手よしひろ県議は茨城県東海村で稼働中の大強度陽子加速器「 J−PARC」との比較しての同施設の特徴や今後の研究の棲み分けなどについて、質問しました。
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2010年8月4日(水) 晴れ

総務企画委員会県外調査(神戸空港)

総務部・企画部幹部職員との意見交換


「他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ」
(ラポックのことば)

歩数【1000】歩・移動距離【飛行機で移動】km

神戸空港を視察、地方空港の生き残り策を模索

100804koube 8月4日、井手よしひろ県議ら県議会総務企画委員会のメンバーは、所管する茨城空港の利活用や就航対策のため、神戸市の神戸空港を訪ねました。スカイマーク便で空路、神戸空港の直行した一行は、空港を管理する神戸市みなと総局空港港対策室の後藤範三参与から、神戸空港の現状や課題を聞き取り調査。その後、空港施設を実際に視察しました。
 神戸空港は、神戸の中心部三宮から南に8kmに位置する神戸市が管理する空港です。人工島ポートアイランド沖南側に建設された埋め立て地に建設されました。国内97番目の空港で、第三種空港としては初めて建設・運営を政令指定都市が手がける市営空港です。2006年2月16日に開港しました。近隣には大阪国際空港(伊丹空港)と関西国際空港が存在し、関西の三空港は激しい競争と分業の時代に時代に突入しました。
 滑走路は、2,500m滑走路が1本。全日空、スカイマーク、天草エアラインの3社が乗り入れしておいます。日本航空は、路線の縮小によりこの6月完全撤退しました。
 国の方針により神戸空港は、国内線のみの空港とされており、海外のLCCなどの就航予定はありません。
 神戸市側からの説明では、「茨城=神戸便について搭乗率も好調に推移しており、関西と関東を結ぶ新たな動脈として、1日2便、3便体制への充実に向けて連携をとっていきたい」との要望が、強く表明されました。
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子ども手当半額支給、年少扶養控除廃止は再検討を

 民主党の目玉政策である子ども手当は、2万6000円の満額支給が、ほぼ望めない状況になってきました。
 そこでにわかに高まったのが、子ども手当の財源として昨年末に決まった「15歳以下の子どもの扶養控除=年少扶養控除の廃止」への疑問の声です。年少扶養控除廃止は、来年1月から始まリますが、支給額が1万3000円のまま据え置かれたりすると、結果的に子育て家族にとって大きな負担増になることが指摘され始めたからです。
 第一生命経済研究所は、7月2日に公表した「再考:子ども手当の影響」で、「子供手当は2011年以降満額支給の予定であったが、財源確保の問題から満額支給は見送られる方針となった。2012年6月からは住民税の扶養控除も廃止となり、新制度への移行が完了する2013年度には、家計手取り収入額が減少する世帯も生じる。更に配偶者控除が廃止された場合、多くの世帯で収入減となるため、半額支給据え置きで配偶者控除廃止となる可能性は低い」と、分析しました。(子ども手当の半額支給で負担増の家庭続出
 鳩山政府は今年度からの子ども手当支給に対応し、昨年末の税制改正で年少扶養控除の段階的な廃止を決定。まず2011年1月分から所得税分の控除が廃止され、2011年分の所得をもとに課税金額が決まる12年度の住民税については、2012年6月から廃止されることになっています。
 この増税は1兆円規模になり、その影響は特に、3歳未満の従来より児童手当の恩恵に浴していた家計により深刻に出るとされています。
 8月4日付の日経新聞電子版によると、共働き家庭は、子どもが3歳未満の場合、年収ごとに試算すると、300万円で18,500円の負担増、500万円で35,000円の負担増、700万円で73,000円の負担増となります。
 専業主婦家庭では、子どもが3歳未満の場合、年収300万円で18,500円の負担増、500万円で24,400円の負担増、700万円で40,900円の負担増となります。(日経新聞電子版「子ども手当1万3000円なら…3歳未満負担増多く」)
 この4月から支給が開始されたる子ども手当は、平成22年度一年限りの法律です。財源は控除廃止という恒久的措置ですが、その前提となる制度そのものは単年度の立法という見切り発車の制度設計の矛盾が、早くも露呈した格好です。
 このまま無作為に、控除が廃止されれば、政府や民主党の責任は重いものがあります。民主党の参院選敗北を踏まえ、子ども手当をこのまま存続させるかどうかなどの議論の中で、控除廃止も再検討すべき大きな課題です。

2010年8月3日(火) 晴れ

JR大みか駅で街頭県議会報告

9月県議会での質問打ち合わせ

県議会代表質問各課ヒアリング

石川家通夜に参列

代表質問の各課別ヒアリング項目
<新たな県計画の基本的な考え方
住宅供給公社の清算スキム
開発公社の清算スキム
国民宿舎鵜の岬の計画的更新
非常事態宣言
県知事の退職手当の見直し
医療系大学の誘致
ドクターヘリの運行状況
栃木県のドクターヘリとの連携
県北救急救命センターの整備と医師確保策
救急医療体制の充実(レスポンスタイムの短縮)
県立病院の継続的な改革推進(病院管理者)
小児医療費無料化の拡充
がん検診率の向上と子宮頸ガンワクチンの公費助成
うつ対策の推進(県立友部病院への認知行動療法)
国保会計の現状と長寿医療制度の見直し
茨城農業振興の方向性と戸別所得補償
茨城空港の就航対策とターミナビルの利活用
全国学力テストへの取り組み
学校耐震化の推進と校舎の老朽化対策
中高一貫校整備の現状
県北地域の活性化
日立港への新エネルギー基地整備計画の概要
自動車輸出入港としての茨城港の活用
常陸多賀駅前の再整備
産業技術専門学院の移設
多賀交番の新築移設
県道日立笠間線、鮎川停車場線、日立バイパス、国道6号拡幅
地域コミュニティの再生について
動物愛護の体制整備について

歩数【2000】歩・移動距離【97】km

子宮頸がんの無料検診クーポン受診率19.9%に止まる

公明党 死亡者20%減少へ全力
 日本人の約3人に1人が、がんで亡くなります。死亡者は年間約30万人以上に及び、1981年以来、日本人の死因の第1位を占めています。
 がんは、かつて「不治の病」とのイメージが強くありましたが、現在は早期発見などによって克服できる時代になりました。
 超高齢社会を迎え、がん対策は国民の生命と健康を守るために喫緊の課題です。また、急増する医療費を抑制する上でも重要です。
 こうした背景を踏まえ、2007年6月、がんによる死亡者の減少をめざした「がん対策推進基本計画」が公明党のリードで策定されました。その柱として、がんの検診受診率を07年度から11年度までの5年間で「50%以上」とする目標が掲げられました。
 その期限まで今年4月で既に2年間を切りました。政府は「50%以上」の達成に向け、医師確保などの対策を急ぐべきです。
 がんは何と言っても早期発見・治療が重要です。しかし、日本のがんの検診受診率は2割程度にとどまっています。これが大きな問題です。
 公明党は「50%以上」実現への突破口として09年、子宮頸がん・乳がん検診の無料クーポンを実現しました。
 「日本対がん協会」が無料クーポン配布が受診者数の拡大にどの程度、効果があったかを調べたところ、09年度の乳がん・子宮頸がん検診の初回受診者は08年度比で、乳がんが1.49倍、子宮頸がんが1.81倍に増加していることが分かり、無料クーポンが受診率向上への大きな一歩になったことを証明しました。
 茨城県の統計をみると、平成21年度女性特有のがん検診推進事業における受診率は県平均で、子宮頸がん検診が19.9%、乳がん検診24.7%と、未だに低迷を続けています。しかし、市町村別には子宮頸がん検診で、土浦市が29.8%と3割近いのに対して、水戸市が14.1%とその差は2倍以上に広がっています。乳がん検診では、桜川市が40.3%、境町が40.0%と4割を超えていますが、水戸市は13.2%と3分の1程度の低さです。
 無料クーポン券の配布だけでは、受診率は向上しません。市町村毎に受診率を高める具体的な取り組みが不可欠です。
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2010年8月2日(月) くもり時々雨

井手よしひろ後援会研修旅行(裏磐梯方面)

「老年は山登りに似ている。登れば登るほど息切れするが、視野はますます広くなる」
(スウェーデンの映画監督脚本家・イングマール・ベルイマン)

歩数【1000】歩・移動距離【290】km

やはりマエツバだった高速道路無料化マニフェスト

参考写真 井手よしひろ県議らは、8月1日、2日の両日後援会の研修会を実施しました。行き先は、福島県会津の大内宿。いわゆる1000円高速を利用して、行きは常磐道の日立南太田ICから磐越道会津若松ICまでの185kmを、通常料金4350円のところ1000円で利用することが出来ました。この利用者にとって、ありがたい制度も風前の灯火となっています。
 民主党は政権構想(マニフェスト)の中で「高速道路無料化」を約束しました。しかし、この高速道路無料化は、さまざまな曲折を経てごく一部の路線のみの限定されたものになっています。6月28日(月)から無料化になったのは、首都高と阪神高速を除く高速道路の約18%、1626キロメートルの区間です。茨城県では、東水戸有料道路の一部路線のみです。
 その他の区間についてはいったいどうなっているのでしょう。
6月、2,000円上限制導入を断念
 民主党は選挙前の約束とは違い、高速道路を無料化するための財源を捻出することはできませんでした。このため、その他の区間は見直すということで、新たに6月から高速道路全日上限2,000円が始まる予定でした。土日、祝日の上限1,000円をやめて、ETCのない車も平等に上限価格を2,000円とする案でした。普通車2,000円、軽自動車1,000円、大型車は5,000円など、車種ごとに一定の走行距離を超えると高速道路料金が上がらない上限料金制です。
 ところがこれが、実際にシミュレーションしてみるとほとんどの利用者にとってメリットのある案ではなかったことが分かりました。2,000円以上の距離を走る利用者はそれほど多くはなかったのです。
 選挙前ということもあり、国民を裏切るような「上限2,000円案」は民主党内からも異論が続出しました。その前にもガソリンの暫定税率を廃止すると言っておきながら、実質は変わらない別の税金に置き換えるなど、ドライバーの気持ちを逆なでするようなことをしていましたから、選挙前にこれ以上無理を通すことはできない、と当時の小沢幹事長が判断したと言われていますが、前原国交相は、突然6月の導入を断念すると発表しました。
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2010年8月1日(日) くもり時々雨

井手よしひろ後援会研修旅行(会津・裏磐梯方面)

重要伝統的建造物群保存地区「大内宿」を視察


「今日という一日は明日という二日分の値打ちを持っている」
(フランクリンのことば)

歩数【2000】歩・移動距離【311】km

漂流する菅政権の予算編成

概算要求基準の仕組み見せかけの政治主導、実態は“財務省主導”
参考写真 平成23年度予算編成は着地点が見えないまま漂流し始めています。政府は7月27日、23年度予算概算要求基準(シーリング)を閣議決定しましたが、民主党が主張する予算の抜本見直しには「ほど遠い」のが実情です。
 シーリングとは、もともと「天井」の意味で、予算の膨張を避けるため、各省庁が要求する予算の上限を示したものです。22年度予算をめぐっては鳩山前政権が概算要求基準を廃止し、バラマキ政策に走った“前科”があります。
 これに懲りてか、菅政権は概算要求基準を復活させ、財政規律を重視する姿勢を強調したかったようですが、バラマキ公約をどこまで削ることができるのか定かではありません。
 今回の概算要求基準の目玉は、公約した政策に予算を重点配分するための「元気な日本復活特別枠」の設置です。しかし、その額は「1兆円を相当程度超える」と実にあいまいです。その財源は社会保障費などを除く政策的経費(約24兆円)を各省一律1割削減(前年度比)して充てるとしていますが、閣僚からの反発は強く、実現には疑問符が付いたままです。
 さらに致命的なのは、1割削減だけで公約実現のための財源をひねり出すのは極めて困難な点です。仮に1割削減で2.4兆円を捻出できたとしても、それを社会保障費の自然増分(約1.3兆円)に充てれば、残りはわずか1兆円程度。22年度も子ども手当や農家の戸別所得補償の増額など公約実現に向けた歳出圧力は強いだけに、「上限のない特別枠が『青天井』となって予算規模が膨張する恐れもある」と、7月28日付読売新聞は指摘しています。
 歳出の大枠(国債費を除く歳出の上限)を71兆円以下、新規国債発行額を22年度当初予算の44兆円を上回らないとした予算編成の枠組みが崩壊する恐れは否定できません。
 菅政権は特別枠の予算配分を公開で行う「政策コンテスト」を導入するなど、政治主導の演出に躍起ですが、池田元久財務副大臣は「形の上で政治主導を見せた」などと“本音”を漏らす醜態ぶり。最後は財務省頼みで予算編成に決着をつけるしかないようです。
自己紹介
井手よしひろのプロフィール

井手よしひろです。
茨城県の県政情報、
地元のローカルな話題を
発信しています。
6期24年にわたり
茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
http://y-ide.com
master@y-ide.com
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