茨城県三の丸庁舎(旧県庁舎)については、平成21年3月に、水戸市より現在使用していない4階部分に市役所機能の一部を移転したいとの要望がありました。
このため、茨城県は三の丸庁舎全体について耐震三次診断要を行ってきました。
この結果、Is値(構造耐震指標)が地階から地上4階において0.6を下回り、庁舎全体として耐震補強が必要と評価されました。特に、4階部は0.04〜0.16とIs値が低く、耐震壁や耐震ブレース(筋交い)による補強効果が得られないため、撤去せざるを得ない、との結論を得ました。
県の管財課は、現在使用している地下1階から地上3階については、当面現状での使用を継続し、耐震改修については、三の丸庁舎のあり方も含めて、今後、検討していきたいとしています。
三の丸庁舎は1930(昭和5)年に建設され、4階部分は昭和54年に増築されました。県庁が水戸市笠松に移転された後、地下1〜地上3階はパスポートセンターなどの県関係5機関とNHKなど民間14団体が入居しています。
未改修の4階は入居者がなく、映画などの撮影に利活用されていました。
水戸市は昨年3月、4階への市役所一部機能の移転について県に協議入りを提案しました。耐震診断の結果を受けて、水戸市の加藤浩一市長は「耐震診断により、三の丸庁舎4階への市役所一部機能移転は困難であることが明らかになった。しかし中心市街地のにぎわい創出のためにも、引き続き県と協議を進めていきたい」との談話を発表しました。
地上4階(増築部分) Is値0.04から0.16
耐震三次診断で示された耐震補強の方針
(1)4階は増築部分であり、構造上、耐震壁や耐震ブレース(筋交い)による補強効果が得られないため、撤去することが望ましい。
(2)地下1階から地上3階の部分については、耐震壁の新設、既存壁の増し打ち等の補強を行う必要がある。
このため、茨城県は三の丸庁舎全体について耐震三次診断要を行ってきました。
この結果、Is値(構造耐震指標)が地階から地上4階において0.6を下回り、庁舎全体として耐震補強が必要と評価されました。特に、4階部は0.04〜0.16とIs値が低く、耐震壁や耐震ブレース(筋交い)による補強効果が得られないため、撤去せざるを得ない、との結論を得ました。
県の管財課は、現在使用している地下1階から地上3階については、当面現状での使用を継続し、耐震改修については、三の丸庁舎のあり方も含めて、今後、検討していきたいとしています。
三の丸庁舎は1930(昭和5)年に建設され、4階部分は昭和54年に増築されました。県庁が水戸市笠松に移転された後、地下1〜地上3階はパスポートセンターなどの県関係5機関とNHKなど民間14団体が入居しています。
未改修の4階は入居者がなく、映画などの撮影に利活用されていました。
水戸市は昨年3月、4階への市役所一部機能の移転について県に協議入りを提案しました。耐震診断の結果を受けて、水戸市の加藤浩一市長は「耐震診断により、三の丸庁舎4階への市役所一部機能移転は困難であることが明らかになった。しかし中心市街地のにぎわい創出のためにも、引き続き県と協議を進めていきたい」との談話を発表しました。
○三の丸庁舎の三次元耐震診断の結果
地下1階から地上3階 Is値0.35から0.88地上4階(増築部分) Is値0.04から0.16
耐震三次診断で示された耐震補強の方針
(1)4階は増築部分であり、構造上、耐震壁や耐震ブレース(筋交い)による補強効果が得られないため、撤去することが望ましい。
(2)地下1階から地上3階の部分については、耐震壁の新設、既存壁の増し打ち等の補強を行う必要がある。