自民党は衆院選公約で、憲法を改正して自衛隊を「国防軍」に変えることを主張しています。また、集団的自衛権の行使を認めるように政府解釈を変更することも掲げています。
安倍晋三自民党総裁は、「国防軍」の実現について、(1)憲法改正手続きを規定した96条の改正(2)それに基づき9条を改正し「国防軍」にする―の2段階で進める考えを表明しています。これは中長期にわたる議論が必要なテーマであることから、直ちに「国防軍」を創設するのではないと理解すべきです。
私共、公明党は「自衛隊」という名称について、「専守防衛」という日本の安全保障に対する姿勢が端的に示されている上、国民にも長年定着して理解されていることから、ことさら変更する必要性はありません。
また、政府の憲法解釈を変更して、集団的自衛権の行使を認めるべきだと自民党が主張していますが、公明党は「日本は海外で武力行使しない」というのが憲法9条の精神であり、「集団的自衛権の行使は自衛のための必要最小限度を超えるものであって認められない」という、従来からの政府解釈は妥当だと判断しています。集団的自衛権は認められていないと考えています。
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