5月12日、読売新聞は大阪本社社会部長名で、尼崎脱線事故記者会見での読売新聞記者の不適切発言について、お詫びを掲載しました。
脱線事故会見巡る不適切発言でおわび
読売・大阪本社(YOMIURI ON-LINE 2005/5/13)
 脱線事故をめぐるJR西日本幹部の記者会見で、読売新聞大阪本社の社会部記者に不穏当・不適切な発言があり、読者の読売新聞およびジャーナリズムに対する信頼を傷つけたことはまことに残念です。読者や関係者に不快感を与えたことに対し、深くおわびします。大阪本社は事実を確認した段階で、ただちに当該記者を厳重注意のうえ、既に会見取材から外すなどの措置を取っています。
 県議会議員という仕事柄、記者クラブなどでいわゆる記者会見を数多く経験しています。こうした会見は、相手側の記者とも顔見知りということで、辛辣な質問があっても、感情的なやり取りにはなりません。
 しかし、今までに2度ほどムッとしたことがありました。1度目は、ある町の記者クラブで高校生の記者会見に同席し、高校生がインタビューを受けている姿を撮影しようとすると、「クラブ内は撮影禁止」と怒鳴られた時です。もう一度は、日立電鉄の存続運動の最中、署名運動を取材するマスコミの姿を撮影しようとしたら、「あんた、何してるんだ」と怒気を含んだ罵声が飛んだときです。
 マスコミは健全な民主社会を形成するために、なくてはならない仕組みです。しかし、そのマスコミに属する人たちが、それだけで「正義の人」、「正直な人」、「最善の生き方をしている人」でもないはずです。その多大な影響力を考えるとき、「最も他人の声を謙虚に聴く人」であってもらいたいと思います。