高速道路にETC(ノンストップ自動料金収受システム)専用の出入り口を設置(スマートIC)し、高速道路の利用促進と一般道の渋滞緩和を促そうとする社会実験が全国28箇所で行われています。
 これまでスマートICは、すべて既存のサービスエリア(SA)かパーキングエリア(PA)に設置していました。今回、既存IC間の本線に直接出入り口を取り付ける、全国でも初めてのケースとなるスマートICが常磐道水戸ICと那珂IC間の水戸市飯富地内で行われることになりました。
 国道123号線と常磐道の交差部分北側に、東京方面(上り線)専用の入り口と、東京方面からので出口を設置することになりました。
 計画によると、スマートIC設置箇所は、水戸ICと那珂ICとのほぼ中間点で、高速バスの停留所用の加速・減速車線が計画されていたが現在は利用されていない箇所です。この車線を活用して、本線に進入する上り線入り口ランプと下り線出口ランプを新設します。出口ランプには、誤って進入した車が、Uターンして再び下り本線に復帰できるレーンも取り付けます。事業費は約6億円で、国と地元が折半します。
 このスマートICは、11月中旬から来年2月末まで3か月半の「社会実験」として、期間限定で開設します。その後、効果を検証し、利用状況がよい場合は常設化される見込みです。
(写真:下り線出口設置場予定場所付近から国道123号線方面を撮影)
常磐道:国道123号スマートICの地図を表示