瀬上川改修期成同盟の主催の「瀬上川対策に関する説明会」が、6月25日、日立市久慈町の久慈コミュニティセンターで開催されました。
 席上、県高萩土木事務所からは、第2波除堤の整備と減衰地の設置で、長周期(周期120秒)の波浪に対しても、波高の低減が実証されたことが報告されました。
 さらに、現状のシミュレーションでは、県管理の最上部(暗渠部前面)で最悪の環境化で約16センチの護岸の高さ不足が見込まれるとの認識が示されました。県は、現状を見極めながら嵩上げ工事も検討するとの見解を示しました。
 日立市からは、瀬上川に流入する雨水の調整するために「ふきあげ調整池」を整備することが報告されました。これは、現在ある調整池(通称:小溜)の地下に、鉄筋コンクリート製の貯水槽(容積:2100立方メートル)を建設するものです。8月から工事に入り、平成18年3月末までに完成させます。
 説明の後、参加者との質疑応答を行いました。
1.海からの波浪対策は効果が出ていることは理解するが、雨水対策を強化して、瀬上川への流入を少なくする対策が必要ではないか。
2.雨水などを直接、海にポンプアップする方式をとることは考えられないか
3.小留とともに近くにある調整池である大留の利用は出来ないのか
 などの質問がありました。
 最後に井手よしひろ県議は、残念ながら廃線となった日立電鉄久慈浜駅跡地の利用を早期に具体化して、大規模な調整池を整備するなど、抜本的な対策を早期に検討してもらいたい、と市並びに県担当者に要望しました。