7月1日から、常磐道の友部サービスエリアの上下線に、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)専用の出入り口(スマートIC)が、国道交通省の社会実験の一つとして開設されています。
 スマートIC社会実験は、国が道路公団改革の一環として打ち出したもので、IC間の距離が長い高速道路に簡易出入り口を増やし、利用者の便を向上させるのが目的です。すでに全国24か所で、社会実験が行われています。
 友部SA周辺に近いICの1日当たり利用台数は、常磐道の水戸ICで1万6000台、岩間9000台、北関東道の友部4000台、茨城町西2000台となっています。友部SAは、周辺住民や企業の利用が見込める上に、町道も近くにあり、「設置費用の負担も少なくて済む」として社会実験の場所に選ばれました。
 IC設置に、国が約2億円を負担し、町道と結ぶ接続道路は、県と友部町が計約1億2千万円を支出して整備しました。
 上下線とも専用レーンが一つずつで、ETC機器を搭載した車であれば、牽引車と二輪車を除き、大型車を含む全車種が利用できます。利用は午前6時から午後10時までで、1日650〜700台の利用を目標に掲げています。
 7月2日、井手よしひろ県議は、下り線の友部スマートICを利用して町道に下りてみました。通常のETCゲートと異なり、一度停止が必要ですが、ゲートは速やかに開き違和感はありませんでした。トラブル対応のために係員が一名詰め所に配置されていました。友部スマートICを使うと、友部町中心街にあまりに近いので正直驚きました。
義理に兄が住む、旭団地までインターを下りてから5分程度です。水戸インターからだと40分以上掛かっていたのがウソのようです。県立中央病院などに行くときにも非常に便利です。
 この社会実験は、9月19日までの期間限定で行われます。利用実績が良ければ、10月からの道路公団民営化後の「東日本高速道路株式会社」が、国土交通省と協議の上、再開・恒久設置を検討することになっています。
友部SAの下り線スマートICの地図を表示
友部SAの上り線スマートICの地図を表示