水海道市の養鶏場から鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、抗体検査の結果、感染の痕跡があった周囲の5養鶏場で、殺処分が開始されました。5つの養鶏場の処分完了は、今月中旬の見通しで、計9万4000羽と卵すべてが処分されことになります。
 殺処分を開始された橋本農場では、約2万1000羽を飼育しており、この7月1日には、約300人態勢で鶏を容器に入れた後、炭酸ガスで処分しました。処理した鶏については埋設処分や焼却処分などを検討しています。
 また、周辺の養鶏場の一つ「スギヤマファーム第5農場」では、高精度のウイルス分離検査(二次検査)で、先にアレバメントカントウで見つかったのと同じ弱毒性の「H5N2型」の鳥インフルエンザウイルスが発見されました。
 スギヤマファームで発見された鳥インフルエンザウィルスも「弱毒性」で、人への感染の可能性はほとんどありません。強毒性ウィルスへの変異などの可能性があるため、防疫上の理由で殺処分されることになりました。
 アレバメントカントウで続けられていた鶏処分など一連の防疫措置は、7月1日で完了しましたが、新たな感染施設が確認されたことで、移動制限措置の全面解除など問題の終息は7月末以降にずれ込む見通しとなりました。