神崎代表:自民党の圧倒的多数を背景にした暴走には、公明党はブレーキ役として毅然として対応
 公明党は9月17日、東京・新宿区の党本部で、第24回全国県代表協議会を開催し、井手よしひろ県議も茨城県本部を代表して出席しました。
 協議会の冒頭挨拶に立った神崎武法代表は「今回の選挙結果は、構造改革を進める自公政権が圧倒的な信任を得たことを示している。連立与党の改革のエンジン・公明党に課せられた責任は重大だ。国民の目に見える改革の成果を示していきたい」と決意を述べました。
 神崎代表は、衆院選の結果について、「突然の解散と、かつてない短期決戦のため、『公明党は大幅議席減』との予測さえあったが、予測をハネ返す大善戦だった」と強調。「献身的なご支援をお寄せくださった党員・支持者、創価学会員の皆さまに心から厚く御礼を申し上げます」と謝辞を述べました。
 その上で、比例区で前回衆院選の得票を25万票も上回る898万票を獲得したことについて「今後、900万票を超え、1000万票に届くことも十分、可能だという自信と確かな手応えを与えてくれた。いよいよの決意で、次の公明党躍進に向けて前進していこう」と呼び掛けました。
 また、自民党との関係に触れ、「自公両党は9月12日に党首会談を開き、連立政権の維持を確認し、新たな連立政権合意も交わしました。この中にも含まれていますが、徹底した歳出削減や行政改革、子育て支援を求める声は国民の中に強く、公明党は、こうした改革にスピード感を持って取り組んでまいります。それとともに、一方では、いわゆる「勝ち組、負け組」との言葉に表れているように、改革の進行に伴って社会が二極分化に向かい、競争至上主義の社会へと押し流されているのではないかとの懸念が強くなっています。改革には「痛み」が伴うことが避けられないとしても、私たちは、国民あっての改革であり、庶民の目線に立ったセーフティーネット(安全網)の構築、格差是正や弱者への視点に目配りしながら、「公明党らしく」改革に取り組むことが重要だと考えています。公明党は自民党と一緒になって改革を進めてまいりますが、万が一にも、自民党が圧倒的多数を背景に、暴走し、あるいは政策をゴリ押しするようなことがあれば、公明党はブレーキ役として言うべきことはきちんと言い、毅然として対応してまいります」との基本的な姿勢を確認しました。
 さらに、自民、公明の連立与党が絶対安定多数を大きく上回る327議席を獲得したことについて、「改革路線への国民の強い期待の表れ」と強調。公明党として「『改革を加速せよ』との民意をしっかり受け止め、スピード感を持って改革断行に取り組んでいく」と決意を表明しました。
 具体的には9月21日召集の特別国会で、郵政民営化法案の早期成立を期す考えを改めて示しました。また、年金をはじめとする社会保障制度改革について、「今後の課題として、まずは被用者年金(厚生年金や共済年金)の一元化に取り組みたい。国民年金を含めた一元化についても前向きに検討することにやぶさかではない」との認識を示し、「改めて民主党に社会保障合同会議を再開し、社会保障制度全般のあり方を徹底論議するよう呼び掛けたい」と述べました。
 一方、大胆な歳出削減、徹底した税金の節約を断行する行財政改革の推進や、人口減少社会を乗り越えるための構造改革、『いのち』を守ることを最優先に、あらゆる角度から安全・安心を築く構造改革などに、全力を挙げる考えを示しました。
 最後に、「改革をやるためには本物の政治家が必要。本物の政治家とは大衆とともに歩む政治家だ。絶対に有権者を裏切らない模範の党をめざして党改革を断行し、真に支持者に信頼してもらえる『新しい公明党』を築いていく」と力説し、11月初旬開催予定の全国代表者会議に向けて、結党以来の党の歴史を検証し、党改革、政治家改革に取り組む方針を明らかにしました。
 この後、冬柴幹事長、井上政調会長、太田幹事長代理らが直近の政策課題や議員の基本活動の徹底などについて確認しました。
(写真は、第24回全国県代表協議会の模様:公明党のHPより転載)
参考:全国県代表協議会での神崎代表あいさつ(要旨)