小林憲司元衆院議員を逮捕 覚せい剤所持で私設秘書も
産経新聞(Sankei Web 2005/9/18)
 愛知県警銃器薬物対策課と警視庁組織犯罪対策5課は9月18日、覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で、衆院愛知7区で落選した民主党の元衆院議員、小林憲司容疑者(41)=同県日進市=ら3人を逮捕した。
 ほかに逮捕されたのは、私設秘書の安藤貢視(41)=同県瀬戸市=と元私設秘書の佐伯正晴(40)=同県春日井市=の2容疑者。小林容疑者らは調べに「自分で吸うために持っていた。覚せい剤は以前から使っていた」と供述しており、県警は常習的に使用していたとみている。
 逮捕を受け、民主党本部は、小林容疑者を除籍処分とする方針。
 調べでは、小林、安藤両容疑者は18日午前5時20分ごろ、小林容疑者の自宅で覚せい剤をそれぞれ約0.1グラムずつ所持した疑い。佐伯容疑者は同日午前8時半ごろ、名古屋市東区のホテルの部屋で覚せい剤約0・6グラムを所持した疑い。
 今年3月、愛知県警と警視庁に「小林議員が薬物を使用している」と情報提供があり、内偵捜査していた。小林容疑者宅の家宅捜索では、アルミ箔(はく)に載せた覚せい剤のほか、吸引に使うストローなどが見つかった。
 小林容疑者の高校時代の同級生である佐伯容疑者が覚せい剤を調達していたとみられ、県警は瀬戸市にある事務所など30数カ所を家宅捜索、入手先を追及している。
 小林容疑者は外資系企業を経て、2000年に同区から初当選。衆院議員を2期務め、今年1月から民主党国会対策副委員長だった。
 民主党は、9月17日総選挙の敗北の責任を取って辞任した岡田克也代表の後継を決める党代表選挙を実施し、43歳の若手・前原誠司氏が代表に就任しました。
 その再出発の矢先、前代未聞の不祥事が発覚しました。衆院愛知7区で落選した小林憲司元衆院議員が、覚醒剤を所持していた疑いで逮捕されました。現職の国会議員であった期間も、覚醒剤を常用したとみられています。
 前回の衆院選からわずか1年9ヶ月の間に、民主党の国会議員が起こした不祥事を列記すると、佐藤観樹(秘書給与詐欺)、古賀潤一郎(学歴詐称)、都築譲(出納責任者の選挙違反事件)、鎌田さゆり(公選法・利害誘導罪)、今野東(公選法・利害誘導罪)についで6人目。
 前原代表は与党との対決よりも、自らの党の自浄作業をまず手がけなければなりません。
(写真は本会議で質問する元民主党衆院議員・小林憲司容疑者)
参考:小林憲司元衆議院議員のHP(2005/9/18現在、未だに衆議院議員との肩書きのHPが掲載され続けています)