井手よしひろ県議は、10月19日に開催された県議会予算決算特別委員会で、現在整備中の「県北地区生涯学習センター」の施設や事業内容について、川俣教育長に対して質問しました。
 川俣教育長は、県北生涯学習センターの特徴について、1.生涯学習センターでは初めて、専用のパソコン室を整備する、2.オストメート対応トイレを各階に整備する、3.職員とボランティアが一体となって運営を図れるように、ボランティア室を事務室に組み込む、などと答弁しました。
十王総合福祉センター調理室 また、施設が小規模なため近隣の日立の十王総合健康福祉センターの多目的ホールや調理室などを日立市から無償で借用し、ほかの施設と遜色がない事業を計画しているとしました。
 さらに、NPOやボランティア等との連携については、指定管理者にNPOも応募してくることを想定していることを明らかにしました。また、指定管理者の募集に当たっては、募集要綱等にボランティアの積極的な活用を図ることを明記するとしました。
 こうした質疑をもとに、井手県議は10月25日、県北生涯学習センターに改装される旧十王町庁舎と十王総合健康福祉センターの多目的ホール、調理室などを改めて現地調査しました。
(写真は十王総合福祉センターの調理室)
予算決算特別委員会<県北生涯学習センターの整備について>

○井手よしひろ委員 最後に、教育現場での諸課題について、教育長にお伺いをしたいと思います。
 今回、県北生涯学習センターの整備が進んでおります。我が日立にとっても大変喜ばことでございます。しかし、この県北生涯学習センターは、ほかの既存の4施設に比べて、面積が3分の2程度であるという非常に小ぶりであるということもございますし、本当にほかの4施設と同じような生涯学習の事業を行っていただけるのかどうか、心配する向きもございます。
 そこで、2点お伺いをしたいと思いますが、今回設置をする、この県北生涯学習センーは、どのような特徴を持った施設として整備をするのか。特に県北地域、NPOやボランティァの活動が非常に盛んな地域でございますので、NPOやボランティア等の活用をどのように考えているのか、1点目にお伺いをしたいと思います。
 続きまして、県北地区の中核となる県北生涯学習センターでは、どのような、どの程度の事業を実施しようとお考えなのか、各4施設では、大体年間2,700万円から2,900万円程度の具体的な事業予算で運営をしているようでございますけれども、その事業の内容、今、検討されていることだけで結構でございますので、お示しいただきたいと思います。

○川俣教育長 お答えいたします。
 まず、県北生涯学習センターの特徴でございますけれども、今回整備を進めます県北生涯学習センターとしましては、幾つかの特徴がございます。まず、パソコン関係ですと、ほかのセンターにはないんですが、パソコンの専用室を持つということがございます。それから、トイレ関係ですと、体に障害を持っている方に気軽に利用していただこうということで、オストメート対応のトイレというのを各階に整備をいたします。また、ボランティア関係ですと、ほかのセンターでは事務室と別途にボランティア室を設けているのですが、ここでは、職員とボランティアが一体となって運営を図っていく方がいいだろうということで、ボランティア室を事務室に組み込みにしておるというのが主な特徴でございます。
 それから、NPOやボランティア等の活用についてでございますけれども、御承知のとおり、当センターも指定管理者ということでやっていくようになりますので、公募するわけでございますけれども、その公募にNPO法人も非常に活発に活動していますので、当然ながら応募してくるというふうに考えているところでございます。
 また、ボランティアにつきましても、センターの運営に欠かせないということでございますので、指定管理者の募集に当たりまして、募集要綱等にボランティアの積極的な活用を図るというようなことを明記していきたいというふうに考えているところでございます。
 それから、県北生涯センターの事業でございますけれども、先ほど、施設が小規模という御指摘がありましたけれども、本体はそのとおりでございますけれども、近隣の日立の十王総合健康福祉センターの多目的ホールとか、調理室、そういうものを市と協議した結果、無償で借りられるということでございますので、それを含めますと、ほかの施設と遜色がないということで、現在では、ほかの施設と同様の事業が実施できるのではないかというふうに考えているところでございます。

○井手委員 ありがとうございます。
 どうかすばらしい生涯学習センターの整備、また運営をよろしくお願いをしたいと思います。