ワンクリック詐欺、容疑のネットジャーナリストら逮捕
朝日新聞(asahi.com 2005/11/07)
 岩手県警は11月7日、東京都中野区のインターネットジャーナリスト森一矢容疑者(35)を詐欺の疑いで逮捕した。森容疑者は容疑を否認している。また、同渋谷区、会社役員大賀達雄容疑者(28)ら共犯の4人=盛岡地裁に起訴済み=を同日までに逮捕したと発表した。
 調べでは、森容疑者ら5人は、虚偽の携帯電話用インターネットサイトの登録料金を名目に現金をだまし取ろうとして04年11月16日、神奈川県内の女性(33)に携帯電話会社を装った電子メールを送り、メール上のアドレスをクリックさせ、事前に製作したサイトに誘導。有料サイトに登録したように表示し、後日、「登録料が未納なので、支払わなければ、裁判にする」とした内容のメールを送信して、同22日、約5万円を岩手県内にある銀行口座に入金させ、だまし取った疑い。
 県警は余罪を追及しているが、被害は約450件、約2800万円にのぼるとみている。
 森容疑者はネット犯罪の専門家として、テレビや新聞にも度々登場していた。「ケータイトラブル完全撃退マニュアル」や「インターネット犯罪 だます人・だまされる人」などの著書がある。
 今年4月からは国民生活センターの刊行誌で「ネット社会の落とし穴」と題した連載を担当し、消費者にネット犯罪の危険を訴えていた。

 ネット犯罪関連の話題を二題。森一矢容疑者といえば、事件簿ネットの主宰者で、様々な評論活動もある人物です。ネット関連の分野は、専門性が高いことや歴史が浅いことから、多くの国民にとってわかりにくい要素が多い分野です。表ではネット評論家、裏ではネット犯罪者、そんな人物が存在することも、私たちの記憶にとどめておかなければなりません。
参考:森一矢容疑者をネットで検索する