11月21日、日立市議会の全会派が一致して、樫村千秋市長に「大型店開店の要望書」を提出しました。
 5月20日に閉店したボンベルタ伊勢甚の跡地に、大型店の再開を求める声は日増しに大きくなっています。建物と土地を所有するビル管理会社は、イオンに対する保証金の返済や固定資産の滞納により、実質的に債務超過に陥っているとされ、土地・建物も市から差し押さえを受けています。当初、その管理会社が全面的に出資して「日立百貨店」として再オープンさせる予定でしたが、資金の調達にメドが立たず、6月には会社自体が精算されました。その後、東京のコンサルタント会社と共同での出店計画を進めていますが、具体化はしていません。
 今回の市議会各会派の要望書は、こうした硬直した状況を打破するために、「行政が積極的に大型店再開の努力を行うべきである」という主旨で提出されたものです。全会派が一致した要望書であることに重みがあります。
 井手よしひろ県議は、「市当局が、未払いの固定資産税などを相殺した上で、土地および建物を取得しする。物件を民間事業者に期間を限定して賃貸し、その後、営業状況によって売却する」との方式で。早期の大型店開店を提案しています。
 市当局と管理会社との現実的交渉が、解決への唯一の糸口です。両者の真剣な取り組みを期待します。
(写真:白い看板に文字が入るのはいつに....)
平成17年11月21日

日立市長 樫村千秋殿
日立市議会
 日立市政クラブ 佐藤三夫
 申亥至誠クラブ 伊藤芳等
 民主クラブ 石野正美
 公明党 額賀俊彦
 未来クラブ 中川雅子
 日本共産党 大曽根勝正

大型店再開に関する要望書

 県北の中核都市としてのにぎわいを取り戻し、中心市街地の活性化のために、「ボンベルタ伊勢甚日立店閉店後のピルに、大型百貨店の再開が早急に実現されますよう努力していただくことを、日立市議会全会派一致で強く要望いたします。
以上