12月14日、日立市内の市民団体が、5月に閉店したボンベルタ伊勢甚日立店の後継店舗の再開を求める要望書を、樫村千秋日立市長に提出しました。
 要望書を提出したのは、「日立に百貨店再開を望む有志会」。旧ボンベルタ伊勢甚で働いていた主婦を中心として結成された団体です。
 産経新聞茨城版(2005/12/15付け)の報道によると、代表の飯塚勝子さんは「たくさんの署名に、市民の思いが表れている。市の取り組みを期待したい」と要望しました。樫村市長は「利便性やまちのにぎわいづくりの面で、百貨店があった方が良い」と述べましたが、「市が百貨店を経営するわけにはいかない。できる範囲で努力していきたい」と回答しました。
 この要望には、日立市議会の全会派の代表が同席しました。
日立地区に百貨店再開を望む要望書

日立市長 樫村千秋 殿
 私たちの街、日立は自然の豊かさに恵まれ、工業においても世界にその名を誇れる街として久しくなります。
 ところが昨今、県央地区に大型店の展開を耳にし、目にしたとき、この日立に百貨店がないことが不自然であり、淋しい限りです。なぜなら半年前まで実在し、稼働していたからです。
 折に触れて目にする元伊勢甚の建屋を前に、誰もが「いつ再開するの」、「どうなっているの」と口にします。この声は、期待を込めた疑問ではないでしょうか?
 利便性を備え、広大な敷地に健在する建物を放置しておくことは、あまりにも残念です。
 去る11月21日、各新聞紙面に市議会全会派が一致して、市長に「大型店再開要望書」を提出した記事は承知のことと存じます。
 時は今、私たち市民有志が「日立の街に百貨店が欲しい」。この思いが元気な街作りになることを信じて、市長と行政に思いを伝えるため、署名活動に立ち上がりました。
 まだまだ署名運動は続きますが、市民の熱き思いを伝えるため、本日、署名の一部を持参して、樫村千秋市長へ「百貨店再開」へ向けて、ご尽力いただけますよう、ここに要望書をお届けします。
平成17年12月14日
日立に百貨店を望む有志会
発起人 飯塚勝子
    剣持和枝
    吉沢香子