12月16日午前8時30より、日立電鉄車両の静態保存のための搬出作業が始まりました。
 この作業は、10月にオープンした鉄道模型専門店「電車くん」(日立市留町3番地:大内裕司店主:連絡先0294-53-5999)に、日立電鉄で3月の廃線まで実際に運行されていた3000系の23号車(MC3023)1両を、旧久慈浜駅から移送するものです。
 午前8時には、日立電鉄や運送会社の作業担当者が旧久慈浜駅に集合。綿密な打ち合わせの後、施主の大内さんが「安全第一で無事故の作業を行ってください」と挨拶しました。
 その後、車両からパンタグラフがはずされたり、ワイヤーが結ばれたりして、慎重に作業が進められました。9時30分頃から、いよいよ100トンクレーンによる、車体のつり上げが開始され、約30分かけて線路からトレーラーに載せ替えられました。
 今後、今日の作業は、台車を別の大型トラックで搬送し、「電車くん」の敷地内に敷設された保存用線路に設置します。
 車体部分は、17日未明、大型トレーラーにより陸送され、午前8時頃から「電車くん」への設置作業が行われる予定です。
日立電鉄車両“第2の人生”出発 鉄道模型店へ引っ越し
産経新聞(SankeiWeb 2005/12/17)
 今年3月に廃線となった日立電鉄線の車両一両が日立市留町で鉄道模型店を営む男性に買い取られ、12月16日、旧久慈浜駅構内で爐引越し瓩僚猗が始まった。車両は本体と下部の台車とに分けられて大型トレーラーの荷台に。17日早朝、移転先に向かい、到着後は大型クレーンで模型店敷地に敷かれたレール上に設置されることになっている。
 車両はMC(モーターコントロール)3023号で、オレンジとクリームの旧型車両の塗装。鉄道模型専門店「電車くん」を経営する大内裕司さん(50)が購入した。大内さんは今年春まで小学校の教員だったが、夢を実現させるため、定年を10年早めて退職。自宅敷地の蔵を改装して10月に「電車くん」をオープンさせた。
 小さい時から鉄道好きで模型作りを趣味にしてきたという大内さんは、日立電鉄線への思いもとりわけ深かった。だが公務員という立場上、積極的に存続活動にかかわれなかったことが「今は悔やまれる」と唇をかむ。
 だからこそ、「定年前の元気なうちに」と新たな人生を決断した。現職教員の妻をはじめ、高三と小六の子供たちも「お父さんの夢がかなうのはすてきなこと」と応援してくれているという。
 車体下部の台車はひと足先に店に運ばれ、本体の到着を待っている。この日、車体の積み込み作業を間近にした大内さんは「感無量で胸がいっぱい。愛着をもって大事にしていく」と話す。
 今後は日立電鉄線の私設資料館として内部を公開する予定だ。
 「電車くん」は午後3時〜9時(土日祝日は午前9時から)営業。月曜と第一火曜休み(電)0294-53-5999