アスベスト(石綿)問題の健康対策の一環として、県は12月21日から、県立中央病院に「アスベスト専門外来」を開設することになりました。悪性胸膜中皮腫、肺がん、アスベスト肺などの関連疾患の診断・治療に当たります。
アスベスト専門外来
茨城県立中央病院
〒309-1793 茨城県西茨城郡友部町鯉渕6528
毎週水曜日午前9:30〜11:30
予約制で一日4人程度の診察
電話予約が必要
0296−77−1121(2031)

 アスベスト専門外来で、診察・治療に当たるのは、県立中央病院がんセンターの雨宮隆太センター長(呼吸器外科)と同病院第一病棟の鏑木孝之部長(呼吸器内科)の二人です。
 アスベストの吸引により発症する中皮腫の確定診断には、呼吸器内視鏡の一種である胸腔鏡を用いて行われます。
 雨宮センター長は日本呼吸器内視鏡学会長で、鏑木部長も多くの内視鏡検査を行っています。
 県保健予防課によると、県内で中皮腫で死亡したのは2002〜04年の過去3年間で49人に上り、県内保健所で受け付けている県民からの健康相談は11月までの5カ月間に計431件を数えています。アスベスト専門外来の開設はこうした状況に対処するものです。
 アスベスト外来では胸部のCT検査を行い、画像上で胸水や肺内腫瘤などアスベスト関連疾患が疑われる場合、呼吸器内視鏡の胸腔鏡検査で中皮腫などの確定診断を行います。
参考:茨城県立中央病院のHP