ホワイトバンド、グリーンバンドなどなど、カラフルなリストバンドが今年、流行しました。
 リストバンドブームの火付け役は、「ほっとけない 世界のまずしさ」をキャッチフレーズとするホワイトバンドです。世界の貧困克服を目的にNGOが組織した実行委員会が、300円で白い樹脂製のリストバンドを販売しました。サッカーの中田英寿選手を始め、人気の著名人を起用したPRは、あっと言う間に若者のハートをつかみました。販売もレコード店やコンビニ、インターネットなど新たな流通ルートを使用して、すでに400万個を売りさばいたと言われます。
 それに刺激されてか、日本臓器移植ネットワークが臓器移植の普及のために「イエロー&ライムバンド」を配布(リストバンドは無料、ドナーカードと同時に郵送されます)しました。
 リストバンド運動は、その販売による収益を販売する団体の活動資金に充てるものや恵まれない人への支援に当てるもの、募金や活動の支援へのプレゼントなど、様々な形態があります。
 ホワイトバンド運動では、その目的が直接的な貧困対象者への募金活動ではなかったにも拘わらず、多くの購入者がその利益金が直接困っている人に届くものと誤解されていました。そのために、購入したホワイトバンドの返品を迫る動きも起きたほどです。
 今後も、様々な市民運動が、その活動をより多くの人に知ってもらい、活動の資金を得るために創意工夫をこらした企画を登場させることでしょう。しかし、単にイメージを優先した安直な取り組みは、結果として人々の善意を裏切る結果となってしまいます。事前のしっかりとした説明責任の徹底が望まれるところです。
参考:コアラ Internet blog
ホワイトバンド
「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン実行委員会
今年の夏ごろから腕に白いバンドを付けている人を国内でも見かけるようになりました。これを読んでいる方も、腕に白い何かを巻いているかも知れません。これは、いま世界約90ヵ国以上で行われている G-CAP(ジー・キャップ:Global Call to Action Against Povertyの略)という世界的なキャンペーンで共通に用いられているシンボルです。日本では、長年最貧国の現場で活動してきた NGOなどが中心となって、G-CAPと連動しながら、「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンを展開しています。
ホワイトバンドの300円は、途上国に食料や医薬品などを届けるという意味での募金活動ではありません。貧困をなくすためには、現地の人たちによる努力への支援や協力に加えて、貧困を作り出す世界の構造を変えることが必要だと考えています。具体的には、(1)開発援助の質の向上と量の増大、(2)最貧国の債務の削減、(3)貿易のルールの公正化です。これらを求めて、世界各国のキャンペーンでは、「お金ではなく、あなたの声をください。その声をあらわすホワイトバンドを身につけてください。」とお願いしています。
「ほっとけない 世界のまずしさ」においても、キャンペーンの目的は、「貧困をなくす政策をみんなが選択する」ことです。そしてそのための「意思表示」がホワイトバンドです。ホワイトバンドの売上げが直接現地での救援活動等に活用されません。

イエローバンド
「LIVESTRONG」ランス・アームストロング財団(LAF)
ガン患者の支援、ガンへの啓蒙活動。フランスの自転車選手、ランス・アームストロング氏が、自らの闘病生活を経た後ガン撲滅基金を設立。基金に募金をした人への感謝の気持ちとして贈呈された黄色いリング。リストバンド運動の原点でもあります。

グリーン&ライム・リストバンド
日本臓器移植ネットワーク
グリーンと黄色のリストバンドを配布しています! ご希望の方は、送付先をこちらまでメール下さい。
リストバンドと新しいデザインの意思表示カードもお送りいたします。なお、送料含めて無料で配布していますが賛助会員のご案内も同封しますので、移植医療普及へのご支援をお願いいたします。

グリーンバンド
「increase forest」ティーケイ名古屋
ティーケイ名古屋とは、スノーボードウェアー「NEON ELEMENTS」・ゴーグル「MWS EYEGUARD COMPANY」・レディースアパレル「MICARE COLOR」を取り扱うメーカーです。
スノーボード業界でも地球温暖化が深刻な問題となり、雪不足などの問題にも悩まされています。弊社でもこの問題を 無視できない環境を十分に考え、独自の環境問題へ対する企画を考え、地球温暖化を食い止める寄付団体(NGOアリーナ)に売上金の一部を寄付するという「グリーンバンド活動」を始める運びとなりました。もちろん地球温暖化をイメージさせるメッセージ「increase forest」(和訳:森を増やそう)を刻み込みます。

オレンジバンド
「Support Children with World Vision」NPOワールド・ビジョン・ジャパン
一人で世界は変えられない。でも、一人の子どもを助けることで、世界は変わっていきます
子どもと交流しながら、子どもの住む地域の貧困を解決するための活動を継続的に支えていただくチャイルド・スポンサーシップ。一過性の支援ではなく、地域の自立を助ける支援です。月々4500円のご支援で食べ物、清潔な水、教育の機会、医療など、子ども達に必要な支援を行うことができます。
ワールド・ビジョン オレンジバンドは非売品です。オレンジバンドは、1000円以上の募金をいただいた方に、お送りしています。