ワンクリック詐欺に対して、画期的な判決が出ました。東京の弁護士が威圧的な請求を受けたとして、損害賠償を請求した事件で、サイト側に30万円の賠償金の支払いを命令しました。訴えた弁護士は、Nシステムなどの問題で、井手よしひろ県議も面識がある桜井光政弁護士。ワンクリック詐欺には絶対に動ぜず、情報を相手に渡さない。請求などが具体的にきた場合いにも毅然とした態度で対応することが大切です。
ワンクリック詐欺、サイト運営者に賠償金の支払命令
朝日新聞(2006/1/31)
 インターネットの写真をクリックするだけで料金請求される「ワンクリック詐欺」を仕掛けられた弁護士が、「威圧的な請求で精神的な苦痛を受けた」としてサイト運営者に400万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は30日、サイト側に30万円の支払いを命じる判決を言い渡した。永野厚郎裁判官は「自宅や勤務先への請求をほのめかすなど、手口は極めて悪質」と述べた。
 訴えたのは桜井光政弁護士。「泣き寝入りする被害者が多い中、不正な請求に応じる必要がないばかりか、賠償も勝ち取れることを示した意義は大きい」と話す。
 判決によると、昨年8月、桜井弁護士のもとに「田舎から夢見て上京したトマト娘たち」とのメールが届いた。メールを開き、記載されたアドレスをクリックすると、わいせつ画像のサイトに。その写真をクリックすると、「個人情報取得完了」「入会登録が完了したので3日以内に39000円支払え」とのメッセージが現れた。

参考:桜丘法律事務所のホームページ