公明党市議が労災認定を支援
 アスベスト(石綿)による中皮腫で死亡した建設作業員の労災認定が、2月10日付で初めて認められました。申請していたのは取手市寺田の長谷川ハツ子さん。昨年(2006年)9月、公明党取手市議貫井徹さんらが代表を務める「取手アスベスト被害者を支援する会」の支援を受けて、さいたま労働基準監督署に労災申請を提出しました。
 長谷川さんの夫・清さんは、各地の建設現場で、企業と個人で下請契約して(一人親方)働いていました。夫が寝付かれぬほどせき込む症状が出て、病院に行ったときは既に手遅れの状態。2000年4月、中皮腫の診断を受けて手術しましたが、01年8月、52歳の若さで死亡しました。
 認定内容は、国民年金死亡一時金と遺族補償年金が支給されます。5年という時効間際の申請でしたが、年金は2001年8月までさかのぼり、年間175日分が支給されることになりました。
 新聞報道によると、長谷川ハツ子さんは「時間がかかり、一時は駄目かと思った。労災が認められて本当にうれしいです。何も知らない私のように、泣き寝入りしている全国各地の人たちのためにもと、立ち上がった結果だと思っている」と話しました。
 また、長谷川さんの報道で労災申請のことを知った常総市の男性が現在、「取手アスベスト被害者を支援する会」の協力で申請の準備を進めています。