小美玉市の地図 3月27日、小川町、美野里町、玉里村が2町1村が新設合併し、小美玉市が誕生しました。新市の人口は5万3788人(2月1日現在の住民基本台帳)で、面積は140.21平方キロメートル。新市の市長が決まるまで、伊能淑郎・小川町長が市長職務執行者となります。市議は在任特例を採用し50人で、任期は2007年11月まで。
 平成13年11月の合併協発足から15カ月という短期間で合併にこぎ着けました。このため、同じ市内でもゴミの分別方法や上下水道料金が異なるなど、今後の課題も多く残ることになりました。
 小美玉(おみたま)市という名称について、変わった名称だとのご意見をメールでいただいています。そこで、名称決定の経過と決定の理由を小美玉市のホームページをもとに整理しておきたいと思います。
新市の名称決定の経過
 新市の名称については、881点の公募名称から第3回協議会で「いばらき市」「小美玉市」「百里市」の3候補に絞り込まれました。第4回協議会では、この中からの1点を新市の名称として決定するため、慎重な議論が重ねられましたが、意見が分かれ全会一致による決定は無理と判断され、採決(出席者の3分の2以上の賛成)により決することとなりました。
  そこで、県委員を除く出席委員32名(1名欠席)による無記名投票方式で採決が行なわれた結果、「小美玉市」30票、「百里市」2票、「いばらき市」0票と、圧倒的多数を占め「小美玉市」が新市の名称として正式に決定しました。
(私は、新しい茨城の空の玄関口「百里空港」のオープンもあり「百里市」がふさわしいと考えましたが、自衛隊百里飛行場反対闘争(いわゆる百里闘争)の悪イメージが地元には強いようです)
新市の名称「小美玉市」の公募理由
●歴史ある3町村(川町・野里町・里村)の頭文字が残り、新市誕生の歴史として残せる
●3町村の名称を1文字ずつ使用し、公平と融和と団結が表現されている
●それぞれの町村を愛してきた心をそのまま大切にして新市も愛せる
●すでに広域消防の名称としてなじみがあり、違和感なく親しみが持てる
●シンプルな名称で言葉の響きも良く、温か味が感じられる
●小川の流れや美しい自然とともに、玉のように輝き飛躍する市のイメージが感じられる
●小さな美しい宝物、あるいは小さな美しい心を持つふるさとになるように
●小さな玉が美しく磨かれていく、そんな夢の持てる市になるように
 など、さまざまな思いが寄せられました。
参考:小美玉市のホームページ