旧伊勢甚ビル参考写真 2005年5月に閉店した旧ボンベルタ伊勢甚日立店ビルの再オープン日が、8月25日と正式に決まりました。5月15日、ビルと土地を元の管理会社から買収した東京のファンド資産運用会社「ニューシティコーポレーション」が、日立市内でテナント説明会を開催し、新たな専門店ビルの概要を明らかにしました。それによると、新店舗の名称は「さくらシティ日立」。約70のテナントが入居するということです。
 ビルは地下1階、地上6階で約4万1000平方メートルの売り場面積があります。
 地下1階には県内の食品大手スーパー・カスミがフードスクエアーの店舗展開で、生鮮食品を中心に競合食品スーパーより一段グレードの高い店舗展開を行います。全国の名品・銘菓を取り扱う名店コーナーも出店の準備をしています。県内に本社持つドラッグストアーも入居予定です。
 地上の1、2階は婦人服、日用衣料、靴、宝飾、3階は家具、インテリア、書籍、4階は大型100円均一ショップやゲーム・アミューズメント施設、レストランの各店が入居します。旧伊勢甚の友の会教室などを活用してカルチャーセンターも整備されます。
 5、6階は今まで通り駐車場となります。
 15日に開催されたテナントの入居説明会では、入居予定のテナントの具体的な名称や、売り上げ目標、入居の状況等の具体的な説明は行われなかった模様です。入居交渉は、ニューシティコーポレーションとの個別交渉で、進められているようです。
 読売新聞の取材に対し、ニューシティコーポレーションの桜井武志シニア・アセットマネージャーは「百貨店並みのグレードで、(日立の市の花)桜のように末永く市民に愛される店にしたい」と語りました。
 現在、旧伊勢甚ビルは、周辺の敷石の整備や外装工事などが進み、東側から北側の外壁は工事用の足場が組まれ整備が行われています。
 8月25日の開店日に向けて「さくらシティ日立」に対する、地元の期待感は大きく膨らんでいます。

(2006/6/30更新)
「さくらシティひたち」開店11月11日に、改修工事の遅れと「テナント店舗見直し」で
 日立市神峰町のボンベルタ伊勢甚日立店跡に出店する専門店ビル「さくらシティ日立」の開店が、当初予定した8月25日から11月11日へと大幅に遅れることになりました。
 事業主体のファンド資産運用会社「ニューシティコーポレーション」は、地元日立市の樫村千秋市長あてに文書で、開店期日の変更を通知しました。遅れる理由を「テナント構成の見直しのため」と説明しています。
 伊勢甚日立店跡は、現在、複合専門店ビルとしての再出発準備が進められています。グレードの高い商品を扱うテナント集めのために、どうしても時間がかかるということでしょうか。市の寄せられた文書では、「商品ランクで百貨店により近い店を入れるとともに、集客力の特にすぐれた著名な娯楽施設を誘致したい」と述べられています。
 巷間、地下に入店予定のカスミは単独でも8月に開店をするのでは、とみられていましたが、全体の開店スケジュールに歩調を合わせたようです。
複合商業施設「さくらシティ日立」、8月25日に開店
茨城新聞(2006/5/16付け一面)
 日立市神峰町のボンベルタ伊勢甚日立店跡の専門店で構成する複合商業施設は、「さくらシティ日立」の名称で8月25日にオープンすることが15日、分かった。入居する店舗すべては決定していないが、計画では約80店舗になる見通し。既に空調設備や外装工事などリニューアルも始まり、開店準備は着々と進んでいる。
 商業施設は従来の建物をそのまま使用。地下1階、地上5階建てで、売り場面積約2万700平方メートル。
 地下は県内大手スーパーのカスミ(本社つくば市)が入り、フードスクエアとして大規模な食料品販売を展開する。ドラッグストア、特産・名産品をそろえた名店街もつくる予定だ。
 1−3階は婦人服や衣料雑貨、宝石、靴、紳士服、書籍、家具、インテリア稚貨などの専門店が入店。4階はゲームセンター、100円均一ショップ、飲食店街のはか、新たにカルチャーセンターも入る。5階は従来通り駐車場になる。
 施設の実質的事業主、ニューシティコーポレーション(本社東京都港区、原史郎社長)は5月15日、日立市内で出店者を集めてテナント設計説明会を開催。各フロアのイメージ、コンセプト報告や各店舗に対する防火説明、現場視察を実施した。
 テナントは8−9割固まっており、残るテナントを募集する一方、建物は周辺の敷石整備、外装工事の足場を組むなど、開店に向けた準備を急ピッチで進めている。
 ボンベルタ伊勢甚日立店は、2005年5月に閉店した。商店街は中核となる店舗を失い、活気がなくなっており、商業施設の開店が待たれている。