茨城県内勤務希望の医学部生に奨学金制度
 茨城県では、5月1日より医師確保の総合的窓口として「医師確保支援センター」を庁内に設置し、本格的な支援活動を開始しました。「医師確保支援センター」は、医師確保のためのホームページの運営、求人情報などを提供する医師登録制度の推進などを行います。医師不足の病院に医師派遣の支援も行い、7月2日開業予定の常陸大宮済生会病院に、自治医科大卒の医師5人を新規派遣しました。
 また、今年度から県内の医療機関で働く意思のある医学部進学者に、月額10万円の修学資金を貸与します。卒業後、医師として県内の医療機関で6年間勤務した場合、奨学金の返済を免除します。
 後期研修医として、医師不足が顕著な小児科、産婦人科、麻酔科で1年以上研修した場合、全国で初めて年額25万円を支給します。子育て中に勤務する女性医師に対し、子供1人目に80万円、2人目に60万円を支給することになりました。
【医師数】実数10万人当たり
H8年H16年増減H8年H16年増減
県北山間9092265.7870.064.27
県北臨海56762255106.26117.4311.17
県央80585954170.03179.939.91
鹿行2282492184.3089.525.23
県南1,7252,031306181.58207.4825.90
県西5606307092.64107.4814.84
県全体3,9754,483508133.89150.3616.46
 県内の医師数は人口10万人当たり150人余りで、全国平均の211人を大きく下回り、47都道府県中46番目となっています。2004年度から各科を回る2年間の臨床研修制度が義務づけられ、出身大学の医局ではなく、研修医が自由に研修先を選ぶようになりました。このため、慢性的な医師不足に加え、研修医が都市部へ流れて県内の医師不足が深刻化しています。
参考:医師確保支援センターのホームページ