
J−PARCの建設は13年度から始まり、現在第1期分の工事の内70%の進捗率となっています。平成20年度の完成、平成21年度からの供用開始を予定しています。1期分の総事業費は、1527億円となっています。
大強度陽子加速器は、水素原子を高温のプラズマ状態にし、高い電圧を掛けることで陽子を取り出し、リニアックや3GeVシンクロトロン、50GeVシンクロトロンなどを使って、光の速度の99.98%にまで加速します。各加速器で、世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成し、物質・生命科学、原子核素粒子、ニュートリノ、核変換の各実験施設に供給します。陽子ビームをそこに設置された標的に衝突させ、発生した二次粒子(中性子、中間子、ニュートリノ等)は各施設で最先端の実験に利用されます。

中性子ビームラインは全体で23本、ミュオンビームラインは4本が準備されています。
茨城県では22億円を投下し、中性子ビームライン2本を専有して、先端技術の開発に役立てることにしています。
(写真上:リニアック加速器の建設現場を視察する井手よしひろ県議、)
