7月16日、県政懇談会を市内の大みか町で開催しました。その際、市内に住むご婦人より血液製剤「フィブリノゲン」の投与が原因と見られるC型肝炎について相談を受けました。
 フィブリノゲン製剤とは、血液の凝固に必要な血液中のタンパク質であるフィブリノゲンを高純度に分離精製した製剤で、主に出産や手術などの際に止血剤として使用されました。しかし、処理の製品にはC型肝炎ウイルスが混入しており(当時はC型肝炎ウイルス自体が発見されていませんでした)、投与された患者がC型肝炎に感染した事例が報告されています。
 このご婦人も、日立市内の病院で出産を経験し、大量の出血があったため止血差しとしてフィブリノゲン製剤を投与されました。その後C型肝炎を発症し、現在はインターフェロンによる治療を受けています。その治療費が、月に7万から9万円程度掛かり、生活の大きな負担となっているとのことでした。
 フィブリノゲンの投与巡っては、全国各地で「薬害C型肝炎訴訟」が提起され、地裁レベルでは患者側が国と製造議場者に勝訴しています。
 ーN堵颪魴攜困垢襪海箸できないのか、¬害C型肝炎訴訟の推移を受け、フィブリノゲン使用の確認をどのように行うか、この2点が相談の主な内容でした。
 県の保健福祉部とも連携して、対応策を検討したいと思います。
フィブリノゲン血液製剤は肝炎ウイルスが混入した危険な製剤だった
フィブリノゲン製剤が製造・販売された1964年当時、C型肝炎は血清肝炎と呼ばれていました。当時すでに、血清肝炎が血液を介して感染することは、医学の常識となっていました。
 ところで、フィブリノゲン、第9因子とは、ヒトの血液に含まれ、出血時に血液を固まらせる働きをする蛋白質です。フィブリノゲン製剤・第9因子製剤は、ヒト血液の血漿を1000人から2万人分プールして製造した薬品です。
 ヒトの血液には既知・未知のウイルスが含まれており、1000人から2万人分の血液を集めて製造した結果、血液製剤にウイルスが混入することは不可避です。したがって、血液製剤を安全なものにするためには、混入したウイルスの感染力を奪うことが極めて重要です。
 しかし、フィブリノゲン製剤についていえば、C型肝炎ウイルスの感染力をほぼ完全に奪える処理は、1994年9月になるまで導入できませんでした。つまり、フィブリノゲン製剤の製造・販売が開始された1964年から1994年まで、この製剤によってC型肝炎に感染する高度の危険があったのです。
(全国薬害肝炎訴訟団のホームページより)

参考:全国薬害肝炎訴訟団のホームページ
参考:フィブリノゲン製剤によるC型肝炎ウイルス感染に関する調査報告書(厚生労働省)