7月22日に社会人野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」の解散撤回を表明した萩本欽一監督は、7月23日、つくば市の市原健一市長を訪問し、茨城GGの解散の撤回を正式に報告しました。
 市原市長はつくば応援団実行委員会が中心となって集めた約7000人分の存続署名を萩本監督に手渡しました。署名簿を受け取った、萩本監督は、「応援している人がはっきり見えた。もう野球をやめるという責任の取り方は絶対にしない」と明言しました。
 また、萩本監督は、23日午前中には日本テレビ系「The・サンデー」に生出演し、「多くの方々に迷惑をかけ大変申し訳なく思っている」と全国のファンに謝罪し、「皆さんの思いを噛み締めながら頑張ります」と決意を述べました。
欽ちゃん球団解散撤回 ファンの思い届く 後援会喜び爆発
茨城新聞(2006/07/23社会面)
野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」の監督で人気コメディアンの萩本欽一氏は二十二日に新潟県魚沼市で、チームの解散を撤回して存続させる意向を表明した。萩本氏はこの日、企業チーム、セガサミーとの震災復興の親善試合前に、ファンに向けて「おれやるよ。みんながやれっていうからやるよ」とあいさつした。
「感謝でいっぱい」 稲敷とつくば
 ファンの気持ちが届いた−。社会人野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」の萩本欽一監督がチーム解散から一転、存続を表明した二十二日、本拠地の稲敷市と第二本拠地のつくば市の関係者らは胸をなで下ろした。
 「茨城ゴールデンゴールズ稲敷後援会」の黒田正会長(43)によると、同後援会の応援ツアー一行は同日午前十時半すぎ、遠征先の新潟県魚沼市の広神球場入り。萩本監督がスタンドに向かって「球団存続」を宣言した瞬間、一行は誰からともなく手を取り合ったり、肩を寄せ合うなどして喜びを爆発させたという。
 この日の親善試合には黒田会長ら約二十人が応援に駆け付け、試合直前まで観客席を精力的に回り「存続」を求める署名活動を行い、約千四百人の署名が集まった。
 黒田会長は試合前のグラウンドで、解散発表後初めて、萩本監督と対面。稲敷市の特別職三人連名の応援メッセージを手渡した。
 これに対し、萩本監督は「皆さんの気持ちは(私の心に)届いている」と言い残し、その場を離れたが、約一時間後の試合開始前、応援ツアーの一行らを感激させる「朗報」が球場内のスピーカーから流れたという。
 突然の解散発表以来、署名活動などチーム存続のための運動に駆け回ってきた黒田会長は、「私たちの気持ちが伝わって本当によかった。協力いただいた皆さんに感謝の気持ちでいっぱい。皆さんの後押しがなければ(萩本監督の心を)動かせなかった」と、それまでの不安げだった表情を緩ませた。
 同チームに当初からかかわり、ボランティアとして同球団の地元統括マネジャーを務める上島国男さん(62)は「安堵(あんど)感でいっぱい。ありがとうございました」と感激の表情。同チームの選手をパート店員として受け入れる同市柴崎の稲敷直売所、古山貞雄店長(66)は「われわれが望んでいた結果が現実となってうれしい。今後も支援を続けていきたい」と喜びを語った。
 一方、球団存続を求める署名活動を続けていたつくば市では、解散撤回の知らせを受け、同球団を支援する「つくば応援団」や市関係者らが安堵の表情。正午から市内で行っていた署名活動中に朗報が入り、活動を途中で打ち切った。
 また同日、球団側から市の関係者に「水戸信金CUPは予定通り開催する」との内容の連絡が入っているといい、茨城GGが同市の球場で年間十五試合を戦うリーグ戦「つくばゴールデンチャレンジ・水戸信金CUP」の継続開催もほぼ確実とみられる。次の試合は八月二十日で、茨城GGは森田健作さんが総監督を務める千葉熱血MAKINGと対戦する。
 この日は約千五百人分の署名が集まり、二十日から三日間続いた署名活動はこれで終了。集まった署名は当初の予定通り萩本監督に届けられる。
 知らせを聞いた牛久市上柏田、千葉晴樹さん(28)は「うれしい。来月二十日の試合は見に行く。ずっと続けてほしい」。つくば市谷田部、倉持美穂子さん(22)は「あれだけ署名が集まれば欽ちゃんもきっと元気が出る。早く試合会場で欽ちゃんに会いたい」と話した。