多額の累積赤字を抱える県立病院の経営改革問題で、県と病院職員らでつくる労働組合は10月30日、県立友部病院と中央病院について、医師を除くすべての職種の給与を、3年間で段階的に3〜7%削減することで合意し、公表しました。
 給料カットの対象職員は、県病院局経営管理課17人、県立中央病院455人、県立友部病院228人の合計700人。削減幅は、1〜4級の看護師とその他の職員が09年度まで3%、5級の看護師が今年度3%、07〜09年度5%、6〜7級の看護師が今年度3%、07年度5%、08〜09年度7%となっています。また、看護師や検査技師、薬剤師などの専門職種に対し、月額の給料に応じて支払われる調整額(特別手当)を段階的に減らし08年度には全廃することになっています。
 これにより09年度までに、人件費約9億6000万円が削減されます。また4月から県全体で実施している職員給与の削減分と合わせると同年度までに約20億円の削減となります。