県南水道浄水場 茨城県は3月23日までに、県内の水の需給見通しを定めた長期水需要計画「いばらき水のマスタープラン」の改定を公表しました。目標年次である2020年の水需要推計を2002年に策定した前回計画より約2割減少させ、毎秒33.7トン(前回推計41.8トン)と、大幅に下方修正しました。水道用水については、一人一日当たり最大給水量を約1割減の450リットル(前回計画508リットル)に引き下げました。
 また、目標年次の水需給バランスで供給過剰分の毎秒5.3トンについて、毎秒2.5トンを親水性向上や水路浄化などに生かす「環境用水」として、毎秒2.8トンを異常渇水や震災時に備える「危機管理水量」として確保する新たな概念を導入しました。
 この「いばらき水のマスタープラン」は、今後の県が行う水道水や工業用水の整備計画の基礎となるものです。需給計画が過大で、不必要なダムや水道施設の建設が行われているとの批判もあります。
水の需給計画の改定(毎秒/トン、括弧内は前回推計)
 供給量需要量供給過剰量
水道用水18.6トン(18.2トン)16.6トン(20.3トン)2.0トン(−2.1トン)
工業用水20.4トン(25.2トン)17.1トン(21.5トン)3.3トン(2.8トン)
合 計39.0トン(43.4トン)33.7トン(41.8トン)5.3トン(0.7トン)