参考写真 4月15日告示された日立市長選挙は、現職のかしむら千秋氏が無投票で3期目の当選を決めました。樫村氏は日立市出身で、1966年に県職員となり秘書課長や地方課長、知事公室長を経て、99年に初当選。2003年、無投票で再選を果たしており、今回で2期連続の無投票当選となりました。
 かしむら氏は出陣式で3期目の抱負を語り、「積極的な企業の誘致や雇用の創出を図りたい」と訴えました。そのためにも、国道6号日立バイパスの整備をはじめとする道路網整備に積極的な姿勢を示しました。また、日立銀座通りに循環バスを導入するなど、中心市街地の活性化にも努力すると決意を語りました。
 出陣式で来賓として挨拶した井手よしひろ県議は、「若者の中にも日立の活性化に取り組む息吹があり、こうした動きを大きく育てていただきたい」と樫村市長の3期目に大きな期待を寄せました。
樫村氏、無投票で3選 日立市長選
朝日新聞(2007年04月16日)
 日立市長選は現職の樫村千秋氏(63)=無所属、自民、民主、公明、社民推薦=以外に立候補の届け出がなく、前回に続き、無投票で3選を果たした。同市選管によると、市長選で2期連続無投票は55年以来という。
 樫村氏は午前9時半ごろ、JR日立駅近くの選挙事務所前で第一声。その後、出陣式を済ませ、3選が決まった午後5時半ごろ、選挙事務所に笑顔で姿を見せた。
 樫村氏は集まった支援者らに対し、「無投票当選は、皆さんの支援による価値ある結果。少子高齢社会や地域間競争を勝ち抜けるよう、基盤整備や安全・安心の町づくりに取り組む」とあいさつ。後援会の遠藤進会長は「3期目だからといって初心を忘れず、市政に努力してほしい」とエールを送った。
 樫村氏は99年4月に初当選。2期8年で住宅・都市整備公社解散といった行財政改革や生活安全条例の策定、土日開庁の充実などに取り組んだほか、04年11月の十王町との合併も推進した。
 昨年12月に立候補を表明。主要政党のほか、市内約110団体からの推薦を受け、告示を迎えた。
 これに対し、候補者擁立を模索していた共産党は「現職市議2人の当選に最大限の力を注ぐ」として、1月末には擁立見送りを決定。ほかに対立候補の動きはなかった。