<東国原知事>「定例会見は必要ない」地元記者クラブと論争
毎日新聞(2006/4/17)
 宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫知事は4月16日、県政記者クラブ主催で月2回開いている定例会見について「重要な発表事項がない時は、必要ないのではないか」と私見を述べた。ただ、「(報道の役割を)軽視していない」として、この日の会見は通常通り開いた。
 知事は理由として「統一地方選には飽き飽きするぐらい答えた。もっと県政のやるべきことがある」と語った。
 クラブ加盟社から「県民が聞きたいことを代弁する役割もある」との意見が出ると、知事は「私は県民から直接聞きたい。それが県民の本音だ。(定例会見が必要かどうか)県民に意見を聞いてみたい」と反論した。さらに、一部記者が「発表するものがないから開かなくていいのではないかという質問は、トップとして稚拙だ」と批判すると、知事は「毎日取材を受けている。稚拙だとは思わない」などと言葉を荒げる場面もあった。

 東国原知事は、やはり勘違いをしていると思います。記者会見は、知事から記者の情報を発信する場ではありません。記者からの問いに知事が答える公の場です。その場、その場で記者の取材に答えることと、大きな違いがあります。
 確かに、記者クラブ制度というマスコミがマスコミを排除するような独特な制度の是非はあるとしても、月に2回の記者会見は最低限の義務といっても良いと思います。
 宮崎県のホームページには、記者会見の模様が動画で紹介され、やり取りがテキスト化されています。しかし、今回のやり取りは、記者会見に入る前の前座(?)の出来事のために収録されていません。「すべてのやり取りを新聞に掲載してもらえますか」と毒づいていた東国原知事ですが、まずは県のホームページに発言の全文を掲載されてはどうでしょうか。県民にとって、知事の言い分が正しいか、記者クラブの言い分が正しいか判断するすばらしい題材となると思います。是非ご検討下さい。
参考:知事の記者会見の模様(宮崎県のホームページから)