27度以上の暑い夜の頻度は3倍に
 7月2日国立環境研究所は、「地球温暖化の影響は20〜30年という短い期間でも目に見えて表れ、日本で夏の『暑い夜』は現在の3倍の頻度になる」「温暖化は遠い将来の影響だけでなく、いま生きている人の多くが影響を受ける」という、世界有数のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」を活用した2030年までの気候変動予測を公表しました。
近未来の地球温暖化をコンピュータシミュレーションにより予測
―暑い昼・夜の増加と寒い昼・夜の減少が顕在化―

独立行政法人国立環境研究所(2007/7/2記者発表) 
 独立行政法人国立環境研究所の塩竈NIESポスドクフェローらは、地球全体の大気・海洋のふるまいを計算するコンピュータシミュレーションモデルを用いて、2030年までの近未来地球温暖化予測を行った。極端な高温・低温の発生頻度に注目して解析した結果、1951年〜1970年の期間に比べて、2011年〜2030年の期間では、暑い昼・夜の増加と寒い昼・夜の減少が予測された。その温暖化の影響の大きさは、陸上のほとんどの地点において、気候システムの数十年規模の自然の揺らぎ(注1)よりも大きくなることが示唆された。すなわち、近未来の温暖化による極端な高温の増加と極端な低温の減少は、自然の揺らぎによって覆い隠されることなく、世界各地で顕在化する可能性がかなり高い。このような近未来の温暖化予測の詳細な解析は世界初である。

 その結果、日本では1981〜2000年にはひと夏に4〜5回だった「暑い夜」(東京で最低気温27度以上)が、2011〜30年は約3倍の頻度になると予想されました。10通りのいずれの条件でも増えており、自然の変動より温暖化の影響が大きいという。夏の「暑い昼」(東京で最高気温35度以上)の頻度も約1.5倍になる一方、冬の寒い夜(東京で最低気温0度以下)・昼(東京で最高気温6度以下)は3分の1程度に減少します。世界のほとんどの地域で、同様の傾向が見られとしています。
参考:独立行政法人国立環境研究所のHP