7月から日立市内の公共施設35施設にAED(自動体外式除細動器)が配置となりました。以前に設置された施設を含めると38施設となります。
参考写真 AED(Automated External Defibrillater)(自動体外式除細動器)とは、突然の心臓発作などでケイレンを起こし、心臓が血液を送る機能をしなくなったときに、電気ショックを与えて心拍を再開させる医療機器のことです。
 これまでは、医師や救急救命士しか使用することができませんでしたが、平成16年7月から一般の人も使用できるようになりました。
 「使い方が難しそう」「自分でやるのは怖い」と思われるかもしれませんが、AEDの操作は非常に簡単で、操作手順は機器が音声ガイドで知らせてくれますので一般の方でも安心して使用できます。AEDにはコンピュータが内蔵されていて、除細動が必要な場合以外は作動せず、安全性も十分に確保されています。
 日立市においてのAED配備については、市議会公明党が先導的な役割を担いました。昨年3月の市議会で、薄井五月議員が、公共施設へのAED配備の必要性を力説し、当時の消防長が「1人でも多くの市民の生命を守るという観点から、公共施設へのAED配置を促進してまいりたいと考えております」と答弁しています。
日立市内のAED配備公共施設
市役所市民課・うららの湯・池の川体育館(今年7月以前に配備3箇所)
吉田正音楽記念館・大久保交流センター・久慈川日立南交流センター・日高交流センター日立市民会館・シビックセンター・ホリゾンかみね・かみね動物園・河原子北浜広場(予定)・保健センター・十王総合健康福祉センター・養護学校・櫛形小学校・泉ヶ丘中学校・大久保中学校・河原子中学校・久慈中学校・駒王中学校・坂本中学校・助川中学校・多賀中学校・台原中学校・豊浦中学校・中里中学校・滑川中学校・日高中学校・平沢中学校・十王中学校・日立消防署・多賀消防署・臨港消防署・北部消防署・大沼出張所・久慈出張所・田沢出張所(今年7月に配備35箇所)

日立市議会一般質問(2006/3/8)
【質問】薄井五月議員(公明党)
(2)市内公共施設に設置促進を。
 AEDは、平成16年7月には、厚生労働省が、今まで医療従事者しか使用できなかった心臓突然死の救命向上のため、一般の人でも一定の条件のもと使用できるようになりました。簡単な講習で使用できることにより、救急救命の向上につながるAEDは、全国的に設置の促進がされております。本市においても、今後、公共施設の設置の促進をすべきではないでしょうか。特に市民体育館や市内小・中学校といったところを優先して設置すべきではないかと考えますが、執行部の御見解をお伺いいたします。
【答弁】消防長
 平成16年7月から、一般市民を含めた非医療従事者によるAEDの使用が可能となりました。救急自動車の要請から救急隊が到着するまでに要する時間は、平成17年中の日立市の平均では5.3分であります。この間に救急現場に居合わせた一般市民によるAEDを含めた応急手当てが適切に実施されれば、大きな救命効果が得られるところであります。したがいまして、議員御指摘のとおり、市民が多数出入りする公共施設に優先的に設置すべく、庁内に公共施設AED整備促進委員会を立ち上げ、AED設置施設の選定や時期、救命講習の指導方法等を検討しているところでございます。具体的には、公共施設の収容人員の多いところ、不特定多数の方が利用するところ、高齢者等を多く収容している施設で、心肺停止の発生率の高い施設を優先的に配置計画をしてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、1人でも多くの市民の生命を守るという観点から、公共施設へのAED配置を促進してまいりたいと考えております。