牛久市は、職員の「夏休み」を廃止することになりました。7月26日に行われた定例記者会見で池辺勝幸市長が、「市職員が7〜9月中に取得していた特別休暇の一つ『夏季休暇』5日間を今夏から廃止する」と公表しました。この結果、年間で約7900万円分の経費削減に相当するとしています。池辺市長は、夏季休暇の廃止は県内初、全国でも例がないのではないかと話しています。
 牛久市は、特別休暇の見直しとして夏季休暇5日間を廃止し、20日間の年次有給休暇の取得を促進していきます。夏季連続5日間の休暇は年次有給休暇により今まで通り取得できるとしています。
 牛久市職員(417人)の年次有給休暇取得は年間5日未満が102人もあり、全体の約23%を占めています。平均では11日となっており、5割程度の消化に止まっています。このため、市は各所属単位に休暇計画表を作成し、連続休暇を取得しやすい環境を整えていくとしています。
 一方、牛久市職員組合や自治団体労働組合は「労働条件の改悪」として反発しています。現在までに616通の抗議文や7390人分の反対署名が集まっています。
 牛久市では「牛久市職員の勤務時間、休暇等に関する規則」に基づき、32項目ある特別休暇の一つとして、連続5日間の夏季休暇がありました。規則は各自治体で決められ、牛久市では2004年度に国や県を参考に5日間としていまし。
 県内各自治体の夏季休暇の状況は5日間が10自治体、6日間が25自治体、7日間が8自治体となっています。ちなみに国家公務員は3日間です。
参考:牛久市の市職員の勤務条件、休暇(牛久市のHPより)