参考写真 井手よしひろ県議は、8月30日、茨城県動物指導センターを視察した後、栃木県動物愛護指導センターを視察しました。
 栃木県では平成6年9月に総額10億円をかけて、動物保護の拠点施設「栃木県動物愛護指導センター」を開設しました。直径10メートルの巨大ケージでは、狂犬病の予防接種やワクチン接種を施された子犬と自由に触れ合えます。譲渡犬は外からいつでも自由にふれあえるようオープンなスペースに飼われてます。愛護館ではビデオやロボットが、イヌやネコのルーツや扱い方を説明する常設展示が設けられています。レクチャールームでは、イヌの飼い方や習性を学べる「わんわん教室」や「しつけ方」教室が行われています。
参考写真 このセンターの特徴は、動物の愛護事業を行いますが、殺処分は別の施設で行っていることです。「県民の皆さんの動物愛護に対する関心と理解が深まって、殺処分が少なくなり、最終的には愛護の業務だけが仕事になれば」と、案内をして下さった上野貞雄所長補佐は語ってくれました。
 また上野補佐は、イヌやネコの引き取りの有料化や現在行っている譲渡方法の検討などが、今後の課題としました。
参考写真 明るい環境で動物愛護の啓発活動やイヌの譲渡が行われることは、すばらしいことだと実感しました。愛護館は、年末年始と月曜日の休館を除いて開館され、子どもたちが子犬とふれあったり、展示室などでいのちの大切さを学習できるなど、県民には大きなメリットになっていると思います。イヌの譲渡に関して、譲渡会の前に講習参加を義務づけているだけではなく、譲渡の後もしつけ教室への参加を義務づけていることも参考になりました。
 栃木県の動物愛護指導センターの事業は、茨城県の人と動物との共生を考えるとき、たいへん参考になる取り組みでした。
(写真上:常設の展示施設動物愛護館のエントランス、写真中:オープンな譲渡犬とのふれあいスペース、写真下:譲渡対象の子犬はしっかりと健康管理をされていました)
参考:栃木県動物愛護指導センターのHP