9月7日、文化庁は「国語に関する世論調査」の結果を公表しました。この調査は、調査は2007年2〜3月、16歳以上の約3400人を対象に行われました。
参考写真 わからない漢字を調べる場合、何を使うかとの設問に、「辞書」(60.6%)、「携帯電話」(35.3%)、「ワープロ・パソコン」(21.3%)、「電子辞書」(19.4%)という順番で、紙指向からIT指向へのシフトが顕著になりました。年代別に見ると、20代は、携帯電話派が79.3%に達し、辞書派は35.4%にとどまりました。
 また、慣用句の使い方をたずねたところ、「気配りや遠慮をしなくてよい」という意味の「気が置けない」を正しく理解していたのは42.4%。「相手に気配りや遠慮をしなければならない」と誤って考えている人が48.2%を占め、全く反対の意味で誤用している人が多いことが分かりました。「役不足」を「本人の力量に比べ役目が軽いこと」と正しく理解していた人も40.3%にとどまり、50.3%は「役目が重すぎる」と回答していました。
 さらに、「流れに棹さす」についても、「流れに沿って、勢いを増すこと」と正しい意味を選んだのは17.5%に過ぎず、62.2%の人は「流れに逆らって、勢いを失わせること」と逆の意味に理解していました。
 恥ずかしながら私も、「流れに棹さす」は間違って理解していました。「世間の流れに竿を差して、自らの信念を貫きたい」などと使っていました。恥ずかしい限りです。
参考:「国語に関する世論調査」文化庁のHPより
言葉の意味、どっちが正しいか?
正しいと思う方をクリックしてください。正解ならピンポン、間違いならブブーと鳴ります
「混乱したさま」を
(ア)上や下への大騒ぎ 
(イ)上を下への大騒ぎ 

「前言に反したことを、すぐに言ったり、行ったりするさま」を
(ア)舌の根の乾かぬうちに 
(イ)舌の先の乾かぬうちに 

「そんなに思いどおりになるものではないこと」を
(ア)そうは問屋が許さない 
(イ)そうは問屋が卸さない 

「差し出て振る舞うものは他から制裁されること」を
(ア)出る杭(くい)は打たれる 
(イ)出る釘(くぎ)は打たれる 

「夢中になって見境がなくなること」を
(ア)熱にうなされる 
(イ)熱にうかされる 

慣用句の意味、どっちが正しいか?
正しいと思う方をクリックしてください。正解ならピンポン、間違いならブブーと鳴ります
彼には役不足の仕事だ。
(ア)本人の力量に対して役目が重すぎること 
(イ)本人の力量に対して役目が軽すぎること 

その発言は流れに棹さすものだ。
(ア)傾向に逆らって、勢いを失わせる行為をするこ 
(イ)傾向に乗って、勢いを増す行為をすること 

その人は気が置けない人ですね。
(ア)相手に気配りや遠慮をしなくてよいこと 
(イ)相手に気配りや遠慮をしなくてはならないこと 

今の映画は、余りぞっとしないものだった。
(ア)面白くない 
(イ)恐ろしくない 

彼はやおら立ち上がった。
(ア)急に、いきなり 
(イ)ゆっくりと