覚醒剤所持容疑で佐々木明宏容疑者を逮捕
 民主党の藤田幸久参議院議員(茨城選挙区)の公設秘書が、9月17日、東京・新宿で覚せい剤や大麻を隠し持っていたとして警視庁に逮捕されました。
 逮捕されたのは民主党の藤田幸久参議院議員の元公設秘書で、水戸市の佐々木明宏容疑者です。
 警視庁の調べによると佐々木秘書は17日の未明、新宿区の路上で覚せい剤0.5グラムと大麻樹脂4グラムを隠し持っていたとして覚せい剤取締法違反などの疑いがもたれています。
 佐々木秘書は、この7月の参院選で茨城選挙区で初当選した藤田幸久参議院議員の公設第2秘書でした。逮捕後、解雇されています。地元水戸市の事務所担当の秘書として、藤田参議院議員の代理として出席する機会も多く、周囲を驚かせています。
 藤田幸久参議院議員は、民主党のネクストキャビネットの防衛副大臣を務め、臨時国会の最大の争点であるテロ特別措置法の担当でしたが、この不祥事の責任を取って、党役職を全て辞任しました。
 公設秘書が覚醒剤所持という大きな事件を引き起こした責任は重く、議員辞職にも相当するものだと考えます。なお、20日現在で、藤田幸久参議院議員のホームページには事実関係の説明や謝罪の記事は全く掲載されていません。
参考:藤田幸久参議院議員の公式HP
藤田参院議員の秘書逮捕
覚せい剤所持・民主党役職辞任へ
茨城新聞(2007/9/21付け)
参考写真 民主党・藤田幸久参院議員(57)=茨城区選出=の公設秘書(25)が覚せい剤所持などで警視庁に逮捕されていたことが20日明らかになった。藤田氏は同日記者会見し、秘書の逮捕を謝罪した。この上で「民主党のすべての役職を辞し自らの襟を正したい」と述べ、党国際局副局長などの辞任でけじめをつける考えを示した。秘書は既に解雇したという。
 覚せい剤取締法違反などの現行犯で逮捕されたのは藤田氏の公設第二秘書、佐々木明宏容疑者。
 佐々木容疑者は去る17日午前1時50分ごろ、東京都新宿区で車を運転中、ウインカーの出し忘れで警察官に停止を求められ、その際、車内の運転席の下に覚せい剤約0.5グラムと大麻樹脂約4グラムを隠し持っているのが見つかった。「外国人から買った」「5、6年前から学生時代の友人に誘われ使っていた」などと供述しているという。
 佐々木容疑者は、藤田氏が2003年11月の衆院選(東京12区)に出馬した際陣営の選挙ボランティアとなり、当選後は私設秘書を務めた。藤田氏が参院選への出馬を表明した今年2月以降は、同氏のスケジュール管理などを担当。当選後の先月下旬、公設秘書に登用した。今回の逮捕翌日の18日付で解雇した。佐々木容疑者は幼少期から都内や千葉県で暮らし、本県とはこれまで直接の緑はないという。
 佐々木容疑者について、藤田氏は「勤務ぶりはまじめ。朝早くから夜遅くまでよく働いてくれた。(逮捕は)寝耳に水。今思い返せば、選挙後も相当疲れ切っていたと感じる」と述べた。
 藤田氏は日立市出身。衆院当選2回。7月の参院選に茨城区から出馬しトップ当選。現在は、民主党「次の内閣」防衛副大臣と党国際局副局長に就いている。藤田氏は19日、鳩山由紀夫幹事長らに役職辞任の考えを伝えた。
 大畠章宏党県連代表は「参院選で多くの支援を受けた直後だけに衝撃は大きい。県民におわびしたい」と語った。