参考写真 12月18日、井手よしひろ県議ら茨城県議会公明党議員会(代表:足立寛作県議)は、茨城県メディカルセンターを訪れ、県民への救急医療機関の情報提供システムを視察しました。
 茨城県メディカルセンターでは、昭和54年より、県内の消防本部に対して、救急医療機関の受け入れ態勢などの情報提供事業「救急医療情報コントロールシステム」を、茨城県から受託しています。
 救急医療情報コントロール事業は、平成17年度にシステムを大幅に更新して、県内の医療機関・消防本部・市町村からインターネットで情報を収集し、県民の誰もが、いつでも、どこでも、救急医療が受けられるよう、救急医療機関の電話案内やインターネットや携帯サイトによる情報提供を開始しました。
 具体的には、「今診てもらえるお医者さん」「まちのお医者さん検索」「休日夜間当番医検索」「小児輪番検索」などがインターネットから検索できます。
参考写真 また、専用電話(救急医療情報コントロールセンター:029−241−4199)では、専門のオペレーターから24時間態勢で診療してもらえる病院を紹介してもらうことができます。
 この「救急医療情報コントロールシステム」には、県内の2136の病院が登録されており、平成18年度には38,427件の問い合わせに対応しています。時間帯別では、夜6時から12時までの夜間の問い合わせが全体の43.7%を占めています。診療科別では、小児科に関する問い合わせが33%を占め、小児救急への期待が強いことが分かります。
 このシステムの一番の課題は、紹介する情報の『応需率』です。応需率とは、実際に紹介した病院で診療を受けることができた割合を示す数値です。データベースに診療可能と掲載されていても、実際にはすでに病床が一杯になっていたり、実際に担当医が勤務していなかったりして、患者を受け入れることができない事例が多く発生しています。例えば、午前10時の平均の応需率は、73%ですが、夜8時になると42.6%と下がってしまいます。午前10時でも日曜・祝日は43%と激減します。この応需率の問題は、特に小児科や耳鼻科で深刻とのことでした。
 現在、このシステムの情報は一日2回更新されています。しかし、より正確な情報を提供するためには、リアルタイムの情報更新が不可欠です。公明党茨城県議会では、24時間365日対応の「茨城県救急中央情報センター(仮称)」を設置し、リアルタイムの「救急受け入れ表示システム(診察可否、空床有無、手術準備有無など)」の導入を検討することを、明日(12月19日)、橋本昌知事に要望することにしています。
参考写真
(救急医療情報コントロールシステム「今診てもらえるお医者さん」のウェッブ情報)