5月12日、下妻警察署から下妻市の小貝川ふれあい公園で、5月24日から25日に開催される「小貝川フラワーフェスティバル」会場に、あへん法で栽培が禁止されている「不正けし」と思われる植物が多数咲いているとの通報がありました。
この「不正けし」は「アツミゲシ」と呼ばれる品種で、地中海原産の帰化植物です。約6センチほどの紫や赤の花を咲かせます。花期は4月中旬から5月下旬。背丈は50〜100センチになり、花がきれいなため、自宅に持ち帰って植えてしまうこともありますが、麻薬成分を抽出することもできるため、あへん法で栽培が禁止されています。
日本でみつかったのは比較的最近のことです。1960年代前半、名前の由来ともなった愛知県・渥美半島で自生が確認されました。この時は警察に加え自衛隊も動員され、火炎放射器などを駆使して駆除作業にあたったと言われています。それでも根絶せず、全国各地に広がったことでも繁殖力の強さがうかがえます。
その要因は、種子が非常に小さいうえに数が多いことにあります。アツミゲシは花が終わると子房が膨らみ「ケシボウズ」となります。その中には、約1万個近い種子が包まれているといわれ、まさに「芥子粒」といわれるように、風に乗って、どんどんと生息域を広げていきます。
また、生長するまで「不正けし」と判別できないことが、繁殖の拡大を助長しています。小貝川の事例でも、花が咲くまで、大量の「不正けし」が植えられているとは、誰も気がつきませんでした。
この「アツミゲシ」が、会場全体の5分の1にあたる約1ヘクタールの区画に、推定で数10万本咲いており、下妻市及び関係者が、あわてて13日に撤去作業を行いました。
ヒナゲシやポピーなどと「不正けし」を見分ける方法は、「葉の形がキザキザ」で、「茎上部の葉が茎を抱え込んでいる」場合は「不正けし」であると、専門家は話しています。そういったけしを見つけたら、すぐに最寄りの保健所に通報してください。
(写真上:国土交通省下館河川整備事務所提供2007.5.27撮影、写真下:アツミゲシの写真)
この「不正けし」は「アツミゲシ」と呼ばれる品種で、地中海原産の帰化植物です。約6センチほどの紫や赤の花を咲かせます。花期は4月中旬から5月下旬。背丈は50〜100センチになり、花がきれいなため、自宅に持ち帰って植えてしまうこともありますが、麻薬成分を抽出することもできるため、あへん法で栽培が禁止されています。
日本でみつかったのは比較的最近のことです。1960年代前半、名前の由来ともなった愛知県・渥美半島で自生が確認されました。この時は警察に加え自衛隊も動員され、火炎放射器などを駆使して駆除作業にあたったと言われています。それでも根絶せず、全国各地に広がったことでも繁殖力の強さがうかがえます。
その要因は、種子が非常に小さいうえに数が多いことにあります。アツミゲシは花が終わると子房が膨らみ「ケシボウズ」となります。その中には、約1万個近い種子が包まれているといわれ、まさに「芥子粒」といわれるように、風に乗って、どんどんと生息域を広げていきます。
また、生長するまで「不正けし」と判別できないことが、繁殖の拡大を助長しています。小貝川の事例でも、花が咲くまで、大量の「不正けし」が植えられているとは、誰も気がつきませんでした。
この「アツミゲシ」が、会場全体の5分の1にあたる約1ヘクタールの区画に、推定で数10万本咲いており、下妻市及び関係者が、あわてて13日に撤去作業を行いました。
ヒナゲシやポピーなどと「不正けし」を見分ける方法は、「葉の形がキザキザ」で、「茎上部の葉が茎を抱え込んでいる」場合は「不正けし」であると、専門家は話しています。そういったけしを見つけたら、すぐに最寄りの保健所に通報してください。
(写真上:国土交通省下館河川整備事務所提供2007.5.27撮影、写真下:アツミゲシの写真)