県庁舎、三の丸庁舎、偕楽園などでライトダウンを提案
 福田首相は6月9日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、地球温暖化対策に関する日本としての新たな指針「福田ビジョン」を発表しました。
参考写真 その中で、公明党青年局が提案していた「クールアースデー」について言及し、「国民の意識転換を促すものとして『クールアース・デー』を設定したいと思います。今度のG8サミットが7月7日の七夕の日に開催されることにちなんで、この日は一斉消灯し、天の川を見ながら地球環境の大事さを国民全体で再確認する運動が現在展開中です。これを今年だけの取り組みとしないためにも、7月7日を『クールアース・デー』とし、一斉消灯運動のみならず、毎年毎年、低炭素社会への歩みを国民みんなで確認するさまざまな取り組みを行う日にしたいと思います。このほかにも、各地のNGOや地域のグループの力を活かして日本全国で、国民がリーダー役となって周りの人たちに環境の重要さを伝え、広げ、引っ張っていく、そのような躍動感あふれるさまざまな取り組みを支援し、広げていきます」と語りました。
参考写真 こうした動きを受けて、6月13日、井手よしひろ県議と公明党茨城県本部青年局(局長:高崎すすむ県議)の代表メンバーは、県馬場清康生活環境部長と上月良祐総務部長を訪問し、夏至の日(6月21日)と7月7日の両日、県庁舎や三の丸庁舎、偕楽園(弘文亭)などの照明(ライト)を消すイベントを行うよう、橋本昌知事に求める要望書を届けました。
 茨城県では、6月20日に「STOP!地球温暖化」県民総決起大会を土浦市内の県南生涯学習センターで開催し、7月の洞爺湖サミットを前に、地球温暖化防止に向け、温暖化防止の取組を実践していく決意を示していくことにしています。馬場生活環境部長は、「県庁舎のライトダウンはまさに、地球温暖化防止への力強いメッセージを県民の皆さまに伝える、絶好のチャンスと考えます。20日の決起大会には、具体的な『クールアース・デー』の取り組みを発表できるよう準備します」と答えました。
(写真上:馬場清康生活環境部長と意見交換する井手よしひろ県議と県青年局メンバー、写真下:上月良祐総務部長に要望書を提出)
参考:福田内閣総理大臣スピーチ:「低炭素社会・日本」をめざして
地球温暖化防止に向けた県民運動の推進を求める要望書

 近年、乾燥地域の拡大や氷河の後退、異常気象の頻発、海面上昇等、地球温暖化の影響によるものと指摘される事象が地球規模で顕在化している。20世紀の間に地球の平均気温は0.6℃上昇し、わが国の平均気温も1度上昇した。最悪の場合、2100年には(18世紀の産業革命以前と比較して)6.4度気温が上がり、88cm海岸が上昇するとの予測もあり、地球温暖化防止に向けた取り組みが喫緊の課題であることは誰の目にも明らかである。
 こうした環境・気候変動問題等を主要テーマに、本年7月、日本を議長国として北海道洞爺湖サミットが開催される。政府においても、ダボス会議で福田総理が「クールアース推進構想」を提唱するなど、京都議定書の温室効果ガス削減目標達成のために、地球温暖化対策推進法の改正を進めるなど、所要の温暖化防止対策を講じているところである。
加えて、「環境立国」を目指すわが国が、サミット開催国として積極的に議論をリードするとともに、地球温暖化防止に向けた国民的取り組みを、より一層推進する責務があることは論を待たない。
 こうした観点から、サミットの象徴として、開催初日の7月7日を「クールアース・デー」と定め、国民が地球温暖化防止のために、CO2の削減など、具体的に行動できる機会の創出に取り組むとともに、その普及、促進を図ることを、福田首相はいわゆる「福田ビジョン」で宣言いたしました。
 つきましては、茨城県においても以下のような事項について、取り組まれることを要望いたします。

一、北海道洞爺湖サミットの開催初日の7月7日を「クールアース・デー」と宣言し、CO2削減に向けた実効性の伴う県民的運動の普及、促進に努めること。
一、当日はCO2削減のため、県庁舎・三の丸庁舎などの公共施設や県内のライトアップ施設や家庭などが連携して電力の使用を一定時間控えるライトダウン運動などの啓発イベントを開催し、地球温暖化防止のために行動する機会の創出に取り組むこと
一、クールビズやウォームビズについては認知度を深めるとともに、温度調節などの実施率を高めること
平成20年6月13日
茨城県知事 橋本 昌 様
公明党茨城県本部青年局
茨城県議会議員 高崎 進