参考写真  茨城県では、砂浜の侵食防止のために人工岬「ヘッドランド」を、鹿嶋市から大洗町の間のの鹿島灘に33カ所設置しています。このヘッドランド周辺で近年、強い海流に巻き込まれる水難事故が相次ぎ、県や地元自治体では、注意を呼び掛けています。水難事故者は平成19年が14人(うち死者1人)、今年も17日現在、9人(死亡1人)に上っています。
 ヘッドランドは、テトトラポットや石などを敷き詰めた幅約100メートル、長さ約150メートルの人口的に造られた岬で、強い波を受け止めるなどして、砂浜の流出・浸食を防ぐのが目的です。
参考写真 この人口的な岬の影響で、「離岸流」と呼ばれる強い海流が発生し、この流れに乗ると、一気に沖に流される水難事故が多発しています。
 こうした状況を熟知する地元のひとは、ヘッドランド周辺では泳いだり、サーフィンをしたりはしないといわれていますが、帰省客や観光客が水難事故の犠牲になっています。
 ヘッドランド周辺での遊泳は大変危険です。絶対に泳がないようにしましょう。
(写真上:ヘッドランドの航空写真(茨城県警からご提供いただきました)、写真下:県が作成したヘッドランド付近の水難防止のためのポスター)