参考写真 8月27日、日立市南部を流れる二級河川大沼川の改修計画の説明会が、大沼団地内の集会所で開催されました。
 大沼川は、人家が密集した住宅地を流れ、大沼団地内で支川と合流するという特殊な構造のため、集中的な降雨ごとに溢水するという被害が出ています。
 特に、1999年10月27日の異常降雨では、大沼川が雨水の処理能力を超え、床上浸水22件、床下浸水250件の被害が発生しました。井手よしひろ県議は、地元住民との連携の上、浸水地域の実態調査を行い、市ならびに県当局に抜本的な河川整備の必要性を訴えてきました。
 こうした声を受けて、茨城県と日立市は下流部から改修計画を進めてきました。昨年度(平成19年度)、下流部の海端団地内の地下分水路工事が完成しました。また、最上流部には、大規模な調整池が設置され、急激な増水防止に威力を発揮しています。
参考写真 同時に、18年度より中流部の大沼団地内の改修計画を「大沼川浸水被害対策検討会」を設置し、具体的な検討を行ってきました。この程、具体的な工事方法などが決まり、27日、住民に説明されました。
 この改修計画では、短期的、効果的な整備を実施することを前提に、第1期工事分として本川と支川の合流部から旧日立電鉄線したまでを3工区に分けて施行することになりました。下流から市道に隣接する区間(A・B工区)は、川幅を1.5メートルから2メートル拡幅することになります。中間部(C・D工区)は民家が隣接しているため堤防の嵩上げ(50センチ〜1メートル)を行うことになります。上流部(E・F工区)は河道の拡幅と嵩上げを行うことになりました。
 工事は下流部より開始します。工事が完了すると、時間降雨40ミリ程度の降雨に耐えられる構造となります。
 井手県議は、平成23年度中の工事完成を強く求めています。
二級河川大沼川の大沼団地内の改修工事概要

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