9月16日、井手よしひろ県議が所属する県議会文教治安委員会が開催されました。午前中の警察部門の審議で井手県議は、9月4日に土浦乙戸南で発生した老夫婦殺害事件の容疑者が10日にスピード逮捕された事案(逮捕容疑は窃盗)を取り上げ、3月の荒川沖事件の反省や総括がどのように活かされたかを、石井刑事部長に質問しました。
 石井刑事部長は、3月の荒川沖事件の検証結果から、「見当たり捜査」の重要性を再確認して、警視庁から専門の講師を招き、犯人識別の訓練などを続けてきたことを説明。容疑者が関西、九州方面に逃亡した可能性が高かったため、過去に前例がない40名の捜査員を県外に派遣し、検挙に全力を挙げた経緯を報告しました。
 また、井手県議は、茨城空港の開設に向けた警察の拠点施設整備について、県警本部の取り組みを質問しました。2010年春に開港予定の茨城空港ターミナルには、警察の拠点施設を設置する必要があります。井手県議は「既存の国内線を中心とする空港整備の方針が、LCC対応の国際線中心に見直されるのであれば、警察施設の充実も必要である」と主張しました。山上警務部長は、「地域の交番、駐在所の再編整備計画との整合性をとりながら、茨城空港の就航状況をみながら検討していきたい」と回答しました。
 さらに、井手県議は外国語への対応や国際的なテロへの備えなど、万全な体制整備を行うよう要望しました。
『見当たり捜査』で逮捕 県警 8人殺傷事件の教訓生きた
東京新聞(2008/9/11)
 岸本交右(こうすけ)容疑者(24)の行方を追うため、県警は異例ともいえる約四十人の捜査員を県外に派遣。同容疑者が九州方面に逃走した可能性が高かったため、同容疑者を発見したJR博多駅(福岡市)には十八人の捜査員を集中的に投入していた。一日平均乗車人員が十七万人を数える大ターミナル駅で同容疑者を発見できたことに、捜査幹部は十日、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 県警には今年三月、殺人容疑で指名手配中の容疑者が起こした土浦市八人殺傷事件という二次犯罪を防ぐことができず、県民の信頼を失墜させたという苦い教訓がある。
 このため、失われた信頼を取り戻そうと、県警は張り込み先に犯人が現れたら捕まえる「見当たり捜査」について警察庁から講師を招き、犯人の識別など訓練を続けてきた。
 「この半年の思いがこみ上げて参りました」。逮捕会見で石井孝刑事部長はそう述べた。一方で六日間の捜査を振り返り、「訓練の成果が出たことに満足している」と話した。