中小企業の支援のために政府が昨年(平成20年)10月31日からスタートさせた緊急保証制度の実績がまとまりました。
 10月31日から12月30日までの2ヶ月間で、緊急保証は17万392件、3兆9247億円と、1件平均2308万円となっています。前年同期比では実に30倍に達し、全中小企業430万社の4%がこの2ヶ月間で利用した計算になります。
 セーフティネット融資は、国民生活部門で、4万6054件、3787億円と、1件平均822万円。中小企業部門で3589件、1861億円と、1件平均5185万円。保証に比べ、件数は多くありませんが、保証企業に返済余力がある場合は中小部門の併用が考えられます。
 一方、全国9経済産業局の「中小企業金融貸し渋り110番」の利用件数は、2ヶ月間で670件程しかありません。1局あたりでは一日1件余りと、非常に低調です。
 緊急保証全般としては全中小企業の25社に1社がこの2ヶ月に利用したことから、活発に利用されていると考えられます。しかし、かなり地域差があるようで、いまだ利用頻度が芳しくない保証協会もあります。
 窓口対応が芳しくないとの情報あれば、どしどし「中小企業金融貸し渋り110番」に通報してください。
中小企業金融貸し渋り110番
関東経済産業局中小企業相談室:048−600−0334