参考写真 4月8日、公明党高萩支部、北茨城支部の共催による「高速道路・交通安全セミナー」が高萩市内で開催されました。高速道での安全な運転法やETCによる料金割引について、NEXCO東日本の担当者より講演をいただきました。
 3月28日より、高速道路の休日1000円での乗り放題がスタートしました。高速道路の利用者が大幅に増加し、その経済波及効果が大いに期待されています。反面、日頃高速道路やETCをあまり活用していない方の利用や長距離の利用が懸念されており、渋滞や事故が心配されているところです。特に、ゴールデンウィークを前にして、安全で快適な高速道路の利活用をめざして、今回のセミナーの開催に至りました。
 セミナーでは、NEXCO東日本の管理業務の概要説明、ETCによる割引の概要、安全な高速道路の走行法などの説明がありました。
 高速道路上の死亡事故に関しては、雨天時が晴天時の約2倍、夜間の死亡事故は昼間の約4倍であるとし、特に午前2時から午前4時頃が死亡事故の危険時間帯であると強調しました。死亡事故の原因は速度超過が45%を占めています。
 また近年、逆走車による事故が多発している事例が紹介されました。逆走して事故を起こしたものの7割が認知症や精神障害、飲酒などの運転不適格者や65歳以上の高齢者であったとのことです。逆走車と出会ったら路肩などの安全な場所に待避することや「逆走車あり」の情報があった場合は、追い越し車線を避けて通行することが必要と説明されました。
 さらに、高速道路利用時には全席シートベルトの着用励行が訴えられました。シートベルトを着用していない人の事故死率は3.1%であるのに対して、シートベルトを着用すると0.8%と4分の1に減らすことができます。
 渋滞の緩和策については、平成9年のピーク時に比べると約5割減少していると報告しました。ETCによる料金所周辺の渋滞緩和や交通量分散による渋滞緩和策が効を奏しているようです。