7月7日、井手よしひろ県議はJ−PARC(大強度陽子加速器施設)の完成記念見学会に参加しました。
 J−PARCは、日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が、茨城県東海村に共同で運営する施設です。東京ドーム約14個分の敷地に整備された世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成する加速器と、そのビームを利用する実験施設で構成されています。水素原子から取り出した陽子を加速器でほぼ光速まで加速し、標的となる金属の原子核に衝突させると、原子核が壊れて中性子や中間子等の二次粒子が発生します。J−PARCは、これらの粒子を利用して原子や分子の世界を見る、いわば「新しい顕微鏡」のような装置であり、原子核や素粒子といった基礎科学から、新素材や新薬の開発といった応用科学まで幅広く活用できる最先端の研究施設です。
参考写真
 昨年(平成20年)12月から物質・生命科学実験施設が、今年(平成21年)2月からは原子核素粒子実験施設、4月からはニュートリノ実験施設が、それぞれ稼動を開始しています。
 茨城県では、このJ−PARCに県独自に2種類の中性子ビームラインを整備し、中性子の産業利用を促進するとともに、研究者と企業との共同研究や交流の場を設け、産学官連携の体制の充実を図ることにより、一大先端産業地域の形成を目指しています。
 建設中を含め5回目となるJ−PARCの視察ですが、稼働している各施設を具に見ると、ここから世界を動かす大きな発見や発明が生まれることを実感できました。
参考写真
参考写真

参考写真

参考写真

参考:J−PARC(大強度陽子加速器施設)のホームページ