県代表懇談会で山口代表 9月19日、公明党は党本部で「全国代表懇談会」を開催し、衆院選の総括について山口那津男新代表、井上義久新幹事長のもと率直な意見交換を行いました。茨城県本部からは、石井啓一県代表、井手よしひろ県幹事長が出席しました。
 冒頭、山口代表は、「衆院選の厳しい審判を受けて、党としての再生を期していきたい。与党として10年間の是非も含め総括を明確にし次の戦いへの礎としたい」と語りました。
 懇談会では、小選挙区を抱えて惜敗した大阪府、兵庫県、神奈川県、東京都の各都府県本部より報告がありました。「政策的には党の独自性が、うまくアピールできず、自民党の補完勢力との印象が有権者に刷り込まれてしまった」などと現状が報告されました。また、自民党の選挙協力では、「今までとは格段に深化した協力体制が構築できた」、「保守層の後援会や支援団体が高齢化や弱体化しており、具体的な集票結果には結びつかなかった」との意見が寄せられました。また、これまでの公明党の街頭遊説や時局講演会などの持ち方についても、無党派層や浮動票の取り込みにつながらず、戦略の再検討が必要との声もあがりました。
 続いて、厳しい選挙戦の中で比例区の得票を伸ばした沖縄県、高知県から報告がありました。いづれも、公明党県本部と自民党県連との連携が密に取れていたという点が強調されました。選挙協力の成否が得票増の大きなウェイトを持つことも事実と実感しました。
 その後、各都道府県本部ごとに選挙総括を報告。様々な具体的な指摘がなされました。
 井手県議は、茨城県本部を代表して2つの観点から総括を述べました。その1つは、堅いといわれていた公明党の支援者からも、民主党へ票が流失していることが見られるという点です。「公明党が何をめざし、現在何に重点を置いて取り組んでいるのかとうことを明確にアピールできなかったのではないだろうか」との発言を行いました。2点目は、連立与党の一員として公明党が推し進めた政策を、有権者の方にどのようにして納得していただくかを戦略的に行う必要性があるということを指摘しました。例えば、後期高齢者医療制度はどうしても必要な保険制度改革だと理解はしますが、現実にお年寄りの年金からその保険料が引き落とされることの抵抗感は非常に大きく、民主党が「後期高齢者医療制度は年寄りいじめだ」と叫ぶと、「その通りだ」と共感してしまうという声が、最前線の支援者から寄せられていることを報告しました。
 長時間にわたる総括のための意見交換でしたが、地方の声を党全体で共有するために、非常に有益な会合となりました。党本部では、こうした議論をふまえ10月上旬に正式な総括文書の取りまとめを行う予定です。
与党の中で埋没の感、地方議員の声聞くべき、メディア対策が必要など各県本部からの意見開陳
【大阪】衆院選敗因の一つは解散の時期。政策面で「元祖・子育て支援」を言ったが、児童手当拡充は民主党の「子ども手当」の宣伝にかき消された感がある。メディア対策が必要だ。
【兵庫】連立7年間は公明党らしさが発揮されたが、残り3年は自民党の補完勢力になったとの声がある。
【神奈川】与党の中で埋没した感がある。政策形成のプロセスで公明党らしさを出し、自民党の不祥事に対する発言をもう少し強く出しても良かったのではないか。
【東京】都議選の大きな流れがそのまま衆院選に続いた。実績の強調より公明党がめざす将来ビジョンを示さなければ、安心感につながらないとの声もあった。
【沖縄】比例区は(前回比で2倍以上票数を増やしたが)党対党の戦いで、訴えが有権者にささっているのか分かりにくい大変さがある。自民との選挙協力は非常に進んだ。
【高知】自民党には逆風への危機感が強かった。自公間の選挙協力の信頼は深まった。
【埼玉】テレビCMがなかったのは残念。連立10年で保守層へかなり浸透できた。新政権が掲げる政策の矛盾点をもっと発信すべきだ。
【宮城】公明党らしさを取り戻して再生を。福祉、平和、教育などの総点検運動を起こしていくべきだ。地方議員も含めた「党再建対策本部」を立ち上げてはどうか。福祉社会トータルプランのような将来ビジョンを示すべきだ。
【佐賀】党の政策が支持者の心に響く政策になっていたのか反省を。国会議員と地方議員のつながりを強くすべき。
【三重】自立支援法など国民に密接な制度をつくる時は、地方議員の声をよく聞くべきだ。党員や地方議員の活動のあり方などを議論する「党活動再生委員会」を立ち上げてはどうか。
【京都】「調査なくして発言なし」という面をもう一度鍛え直すべき。「チャイルドファーストの社会」「日本版ニューディール」を政策の軸にしてはどうか。
【滋賀】党幹部が各県に赴いて懇談してもらいたい。無党派対策、特に若い方々への政策をもっと考えないといけない。
【新潟】民主党の政策に対して、骨太の野党としてビジョンを示しつつ、意見を述べてほしい。
【福岡】来年参院選の目標と候補を早く決めてもらいたい。福祉、平和の党として野党の存在感を示し、老後や医療の不安、建築不況など公明党に任せれば大丈夫だとの政策提言を。
【長野】現実を直視し過ぎて夢のある政策が少なかったのでは。3000人のネットワークで、地方議員を組み込んだ政策形成の仕組みにしてほしい。
【山梨】「ムダを省く」「政治主導」を公明党こそがもっと進めるべき。