ダムの完成以外に私たちの生活再建はあり得ない
参考写真 9月22日、公明党の山口那津男代表、斉藤鉄夫政調会長と八ッ場ダム問題対策委員会(高木陽介委員長)は、八ッ場ダムの建設現場を訪れ、現地住民などから直接意見を聞くと共に、ダム関連工事の進捗状況を調査しました。
 前原国土交通大臣が建設中止を表明した群馬県の八ッ場ダム問題で、前原大臣は23日に現場の視察を予定しています。公明党は、それに先立ち、群馬県の大沢正明知事、茂原璋男副知事、地元の高山欣也長野原町長、茂木伸一東我妻町長、南波和憲県議会議員(自民党県連幹事長)、萩原渉県議会議員、浅沼克行長野原町議会ダム特別委員会委員長、星河由起子長野原町議会ダム特別委員会副委員長、萩原昭朗連合対策委員会委員長(横壁地区ダム対策委員会委員長)、野口貞夫川良畑現地再建対策員会委員長、樋田洋二川原湯地区ダム対策委員会委員長、篠原茂林地区ダム対策委員会委員長、篠原憲一連合対策委員会事務長、樋田省三川原湯温泉観光協会長、豊田明美川原湯温泉旅館組合長など、地元住民の代表40人らと意見交換を行いました。
参考写真 大沢知事は、「地元と協議することなく、一方的に中止を表明され、非常に残念で遺憾だ」とし、「平成7年以降に工事が着手され、その平成7年の時の政府は、『自社さ政権』で、さきがけの代表幹事をしていたのは鳩山現首相であります。前原国交相もさきがけに属する与党の国会議員だったのです」と述べ、八ッ場ダムの工事を着手した時の与党に、鳩山首相も前原国交相もいたと指摘しました。その上で、「あと6年で、治水も利水も完成するんです。50年の苦労が後6年で報われることをもう一度考えてほしい」と、工事の継続と早期完成を強く要望しました。

 その後も現場住民からは、「これだけ苦労した先人たちをバカにしてます」、「お墓も水没のため移転になりました。ぜひ皆さんも、国のためにお墓を掘り返す心をわかっていただきたい」、「ダムは無駄だといわれているが、(八ッ場ダムは中止されて)小沢幹事長の地元の『胆沢ダム』はなぜ建設されるのか」、「ダム中止の御旗を立てたままではあまりに苦労してきた先人をばかにしている」、「マニフェストはわれわれと国との約束に優先するものではない」、などの意見が出されました。
 また、公明党側から「地元住民の皆さんの生活再建の大前提は何か」との質問が地元住民に示され、「ダムの完成そのものである。ダム湖なくして温泉街の再建はない」、「ダム建設以外にも様々な生活再建事業への支援が寄せられている、その継続は絶対条件だ」などの回答がありました。
 住民との意見交換の後、山口代表ら公明党の一行は、国道145号雁が沢ランプ、吾妻峡トンネル、野猿沢橋、茂四郎トンネル、ダムサイト予定地(仮排水トンネル)、川原湯地区打越代替地、湖面3号橋、長野原地区一本松代替地などを視察しました。
参考写真 山口代表は、報道陣に対して、「(前原大臣は、)建設中止を撤回しないという結論ありきではなく、関係者の意見を聞いてほしい。住民の意見を聞き、現状を見たが、事業自体は継続の必要があると思っている」と語りました。
 井手よしひろ県議も、茨城県議会を代表して、昨年7月の調査に引き続いてこの日の視察にも参加。山口代表一行の視察に先駆けて、川原湯温泉郷や湖面2号橋の建設現場を調査しました。
 また、広く地元住民の皆さまの「生の声」を聞いていただくために、意見交換会の模様をビデオ取材いたしました。稚拙な内容ですが、住民の必死の訴えは充分にお伝えできると思います。是非、ご視聴下さい。


●地域住民との意見交換会での発言<動画にリンクしています>

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群馬県知事
大沢正明氏
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長野原町長
高山欣也氏
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東我妻町長
茂木伸一氏
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長野原町議
星河由起子さん
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川原湯温泉
観光協会長
樋田省三氏
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連合対策委員会
事務局長
篠原憲一氏
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群馬県副知事
茂原璋男氏