千波湖畔 江戸の町並み
映画「桜田門外ノ変」オープンセット

読売新聞(2010/1/15)
 水戸藩開藩400年の記念映画「桜田門外ノ変」のオープンセットの製作作業が大詰めを迎え、水戸市の千波湖畔に桜田門、お堀、大名屋敷など江戸の情景を再現した町並みが姿を現した。20日のクランクインを前に、14日には内覧会や小学生を招いた見学会が開かれ、一足早く映画の舞台裏を楽しんでいた。<以下略>

 1月14日、水戸藩開藩400年を記念して、市民団体が企画になった映画「桜田門外ノ変」で、水戸藩の浪士らが大老・井伊直弼を襲撃するシーンを撮影する野外セットがほぼ完成し、報道機関など関係者、小学生などに公開されました。
 このオープンセットは、高さ約15メートルの桜田門やお堀、お堀沿いに並ぶ各藩の屋敷など江戸城の桜田門外周辺(江戸城桜田門と濠、濠沿いに並ぶ彦根藩・安芸広島藩・杵築藩・米沢藩の大名屋敷など)を約1万8000平方メートルの敷地に再現したものです。映画を機に文化振興を進める「水戸藩開藩四百年記念 『桜田門外ノ変』映画化支援の会」や行政が約2億5000万円を投じ、3カ月弱で完成させました。
参考写真
 撮影に使う方向からみると豪華な作りのセットですが、裏から見ると骨格にベニヤを打ち付けた簡便なものです。外壁などには、リアリティを増すためのエイジングという特殊な汚しのテクニックが多用されています。
 千波湖畔でのロケ終了後、オープンセットの江戸城内部セットを活用・展示館に改装し、一般の方々に開放します。高さ約9m、延長100m以上にも及ぶ大名屋敷のまちなみと、お濠の向こうにそびえる高さ約15mの桜田門の威容を見ながら、水戸藩や幕末の歴史を学ぶことができる展示館がオープンします。4月下旬に記念展示館はオープンし、平成23年下旬まで開設されます。
 また、このオープンセットは様々なイベントにも活用されます。
 3月27、28日、4月3、4日の4日間には、オープンセットでの結婚式が出来ます。確実とも午前11時からと午後3時からの1日2回、合計8組を募集しています。希望者は、映画の撮影に使用した刀やかんざしなどの小物を無料で借りられる。招待客は最大100人まで収容可能と言うことです。
 企画したのはウエディングプロデュース業「エクラ」(有限会社ピーハピィ・エンタープライズ)。山本恵代表は「ちょうど千波湖の桜がきれいな時期と重なるので写真撮影にもいい。映画の宣伝だけでなく、茨城全体のイメージアップにつながれば」と話しています。費用は、新郎新婦の衣装や記念写真、ヘアメーク代なども含め40人参列のパックプランが税込みで28万3500円から。結婚式終了後に近隣で行う披露宴の相談にも応じます。問い合わせはエクラ社(http://www.eclat-w.jp/または029-246-2848)まで。
 また、コスプレフェスティバルも開かれます。3月27日、28日の両日、この幕末の次元空間で『いばコレ!』と銘打たれたコスプレのイベントが行われる予定です。
参考:水戸藩開藩四百年記念 『桜田門外ノ変』映画化支援の会