参考写真 3月1日、茨城県立多賀高校の平成21年度卒業証書授与式が厳粛に行われました。井手よしひろ県議は来賓として出席し、祝辞を述べました。
 この日、晴れの日を迎えたのは275名の卒業生。100年に一度といわれる厳しい経済環境の中、就職が決まっていない卒業生もいます。齋藤文夫校長は、こうした社会に旅立つ卒業生に、「自らの弱さに負けない人間に」と、はなむけのことばを贈りました。 
 卒業生を代表して佐々木信吾君は、「高校生活の一日一日が輝いていました。すばらしい友達をつくることができました。私たちがこの多賀高校でめぐり合えたことは意味のあること。私たちの未来に期待していてください」と力強く答辞を述べました。
 井手県議は祝辞の中で、どんな厳しい状況にあっても「負けじ魂」を発揮して、断じて巻けない人生を、と卒業生を激励しました。
 ただ今、ご紹介を戴きました茨城県議会議員の井手よしひろです。
 卒業生の皆さま、保護者の皆さま、ご卒業誠におめでとうございます。この晴れの門出に当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
 第二次世界大戦の渦中、ナチスドイツの独裁者・ヒトラーが、「この戦いはヒトラー学校の卒業生と、イギリスのイートン校の卒業生との間の戦いのようなものだ」と、うそぶきました。
 これを耳にしたイギリスの首相チャーチルは、昂然と言い放ちました。「ヒトラーは、我が母校ハロー校を忘れている」と、ハロー校は、イートン校と並ぶイギリスの名門パブリックスクールです。
 チャーチルは、この母校ハロー校の後輩達を前に、手にした杖(つえ)を床に叩(たた)きつけながら、叫んだスピーチは殊に有名です。
 「断じて負けるな。断じて屈するな。断じて、断じて、断じて、断じて負けるな!」と、
 こうした激励を胸に、チャーチルの後輩達は、劣勢に陥っていた戦局を盛り返し、ナチスドイツの猛攻からイギリスを守り、ついに、ヒトラーを打倒したのです。
 どんなつらい境遇であっても、何があろうが、苦難に対して、絶対に負けない「負けじ魂」が、この多賀高校卒業生の真骨頂だと思います。
 今、多賀高校を卒業し、社会に旅立つ皆さんは、多賀高校卒業という誇りと、この「負けじ魂」をもって、新たな社会に挑戦していって下さい。
 皆さんの新たな生活に栄光あれとお祈りし、お祝いの言葉といたします。本日は本当におめでとうございました。